韓国人原爆犠牲者の慰霊碑に献花する岸田文雄首相(右から2人目)、韓国の尹錫悦大統領(同3人目)と夫人ら=21日、広島市中区の平和記念公園(代表撮影) 日韓首脳が21日に初めてそろって広島市の韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れたことについて、22日付の韓国紙は、歴史問題の解決に向けた努力姿勢の表れとして「未来への第一歩だ」と評価した。 保守系の中央日報は、G7広島サミットで「最も目を引いた場面」と紹介。いわゆる徴用工訴訟問題の解決策を巡り、日本側の謝罪表明が不十分だとの根強い批判が韓国内であり「慰霊碑に向けた歩みを行動につなげなければならない」と指摘した。 革新系のハンギョレは「韓国人被爆者の悲しみを癒やし、在日韓国人の心にぬくもりを吹き込んだだろう」と好意的に伝えた。「岸田文雄首相の決断は長く記憶される」と報じる一方で、植民地支配に対する明確な責任意識がなく「大きな課題を残した」とした。京郷新聞