印刷 厚生労働省は27日、認知症患者の精神科病棟への入院が長期化しているとして、2020年度までに入院患者の半数を2カ月以内に退院させるという目標値を決めた。厚労省の有識者検討会が報告書をまとめ、大筋で合意した。 08年の調査では、認知症で精神科に入院する患者の半数が退院するまで、6カ月かかっていた。しかし、入院期間が3カ月以上に及ぶと、入院前にいた施設に別の人が入所して戻れなくなることが増えたり、患者の心身の機能が低下したりして、再び地域や自宅で受け入れることが難しくなるという。 報告書は「入院を前提とするのではなく、地域での生活を支えるための精神科医療とする」と明記。入院期間の目標値を設定し、病状が安定している患者の入院期間短縮を図る。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます