当事者意識は帆船の帆、目的意識は羅針盤 当事者意識が仕事の推進力になるというのは理解しやすいけど、目的意識が方向を定めるということは少し理解しにくいかもしれない。 「どんな仕事にも目的があり、その目的を最も効果的且つ効率的に成し遂げるのが仕事」とは、どういうことなのだろうか。 目的意識の例え話 僕は、若い人たちに目的意識とは何かを教えるとき、よくこんな例え話を使っている。 ある上司と、社員A、社員Bの会話。 上司 「これ、明日までにコピーを5部作って」 社員A 「はい、わかりました」 社員Aはその日のうちにコピー5部を上司に手渡した。 上司 「これ、明日までにコピーを5部作って」 社員B 「何に使うんですか?」(=コピーを作る目的は何ですか?) 「取締役会に提出するんだよ」 「取締役は5人ですけど、監査役の分は必要ないんですか?」 「あ!」 「執行役員や事務局の分も考えると15部ではありま