10月1日に開幕したパリモーターショーに行ってきた。同ショーはドイツのフランクフルト・モーターショー(正確にいうと、フランクフルト・モーターショーの乗用車ショー)と交互に隔年開催しており、2年ぶりの開催になる。このコラムの第67回と第68回で、前回のパリショーの様子をお伝えしているのだが、独フォルクスワーゲン(VW)を筆頭とする欧州メーカーがEV(電気自動車)に本気で取り組み始めたことや、日産自動車が世界で初めて実用化に成功した可変圧縮比エンジンなどを紹介した。 ところが、である。今回のパリモーターショーの一番のサプライズは、前回のメインの話題として取り上げたフォルクスワーゲンも日産も出展しなかったことである。筆者も世界のいろいろなモーターショーを取材してきたが、欧州で開催される国際モーターショーで、フォルクスワーゲンが出展しないのは初めての経験だ。 このコラムの第92回でも、フランクフル