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ブックマーク / imitating-expressions.net (7)

  • アラサー後半戦を生きる女オタクが読んできた小説たち - なにかのまねごと

    ライトノベル個人史」みたいなものを書きたくなったりすることもあるのだけど(そして同時に、そういうものを聞きたいし読みたいぞ、と頻繁に思ったりもしているのだけど、あまり「順を追うように」書いてくれてる文章って、巡り逢えてなくて、常に飢えている、ところがあったりもする……)、 最初に買ったライトノベルを思い出してみるだけ - 世界は称賛に値する を読んで、私なりにライトノベルというか小説遍歴をたどってみたいなと。 小学校中学年 講談社ティーンズハート文庫を読んでいた。特に小林深雪を読んでいた記憶が。さすがに小学生のお小遣いでは何冊も買えないので、友達の貸しあいっこをしていた。ここへは多分少女漫画雑誌の「なかよし」の広告からたどり着いたように思う。思えば、この頃は少女だった。 小学校高学年 私の人生が思いっきりオタクな方向に傾いたのは、「スレイヤーズ」に出会ったからである。テレビアニメがき

    アラサー後半戦を生きる女オタクが読んできた小説たち - なにかのまねごと
  • 秋からオーフェン新シリーズ刊行開始を記念して超ネタバレあらすじを作ったよ - なにかのまねごと

    今から約15年前、富士見ファンタジア文庫の超有名シリーズだった魔術士オーフェンシリーズが、文庫最終巻から23年後と舞台を移して、この秋から新シリーズが刊行されることになりました。 http://www.tobooks.jp/books/book_046.html しかしもう話の内容を忘れてしまったとか東部編に入ってから挫折したとかで、もう一度文庫を全部読み返す気はしないよという方に送る、魔術士オーフェンシリーズ超ネタバレあらすじです。 西部編(1〜10巻) 主人公オーフェンは5年間も各地を転々とし、失踪してしまった義理の姉アザリーを探していた。その姉と再会は出来たが、その頃には姉は彼の尊敬する姉では無くなっていた。その姉の姿に失意を抱いたまま、またふらりと旅を始めることにした。なぜかマジクとクリーオウという二人も連れて。しかし、行く先々で姉の姿と、ドラゴン種族、キムラック教会の影がちらつく

    秋からオーフェン新シリーズ刊行開始を記念して超ネタバレあらすじを作ったよ - なにかのまねごと
  • 機械の仮病 第二回感想 - なにかのまねごと

    第二回、凄く怖かったです。それは機械病とか理解不能な子供達とか、そういうところとは全然関係なく怖かったです。何が怖かったかというと、ただ一つ。主人公の『女』っぷりです。 もう秋田氏はどうしてこんな女を描けるんでしょうか?今回の主人公は、(善悪とは違う意味で)『正しい女性』のテンプレートをそのままカタチにしたようで、当に凄かったです。女性恐怖症の私は、この主人公からは裸足で逃げ出すしかありませんでした。 個人的に一番怖かったのは、以下の一節。 信也君というのは耕太の友達で、去年から同じクラスになり、よく遊んでいる。わたしも知っている子だ。耕太と同じくサッカーが好きで、中学校で同じ部活に入ろうと言っているようだ。でも多分、信也君が行くのは公立の学校だろうから、わたしはそれとなく、だったら今からでも市営のサッカークラブに入ったら? とふたりに言っている。それなら中学が別れても一緒に続けられる。

    機械の仮病 第二回感想 - なにかのまねごと
  • 機械の仮病感想 - なにかのまねごと

    別册文藝春秋2009年5月号掲載、秋田禎信『機械の仮病』を読んだ。初読の感想は、なんか切ない話、と思った。以下、ネタばれ。 先ほど、ふと気がついた。里越瑞穂は完全に機械になってしまった。機械はモノを考えない。だから彼女は死んだのと変わりのない状態になってしまったのではないかと。非常に短絡な読み方であるかもしれないが。SSMGの日記のmegyumiさんが http://d.hatena.ne.jp/megyumi/20090410/p5 で指摘されているように、この機械化というのは『エンジェル・ハウリング』の硝化の変奏であるのだろう。 しかしエンハウでは硝化した人間はもう人ではないと断じられていたのに対して、今作では体が完全に機械化してしまっても当は生きていたのでは?と問いかけている。人≠生きるであるだけなのかもしれないが、これは秋田氏の変節なのでは無いのだろうか?それとも、モノを考えない

    機械の仮病感想 - なにかのまねごと
  • エンジェル・ハウリング雑感 - なにかのまねごと

    今日、エンハウ10巻第7章からのクライマックスを読み返した。エンハウは私が一番好きな物語だが、それはこの物語で描かれているテーマが『信じること』についてだからだ。私は10年来の友人の友情さえも疑うような人間だった。そんな私にとって、この物語で語られている疑い、隙間の話は常日頃感じていたことであり、そしてその隙間をどうすればいいのか、この物語はそれに決着を付けてくれたと思っている。 私たちは自分の脳が作り上げた世界を認識して生きている。見たもの、聞いたもの、感じたことは全て器官が感じた電気信号を脳が感知し作り上げたものだ。そして私たちは、その脳の作った世界の檻の外に出ることは決して出来ない。そんな世界に生きる我々は、他人のことをどのくらい理解できるのだろう?その他人は自分の脳が作り出した産物であり、真の他人を認識することは不可能なのに。私がこう考えている世界認識と、ベスポルトの語る真っ暗闇の

    エンジェル・ハウリング雑感 - なにかのまねごと
  • ひとつ火の粉の雪の中 - なにかのまねごと

    私が一番好きな作家は秋田禎信だと何度も書いているが、今日秋田禎信のデビュー作であり処女作でもある『ひとつ火の粉の雪の中』を読み返してみた。 正直、これだけの話を17歳で書いたとは信じられない。秋田氏自身は何度かインタビューなどで受験生が現実逃避にクーラーの効かない部屋の中でワープロに向かうとこんな話が出来上がる、と語っていたように思うが、それが当なら秋田氏は小説の神に愛された方なのだろう。 私の印象論であるが、秋田禎信という作家は間違いなく商業作家である。少なくとも、そうあろうとしている。秋田氏は表現者としての自分よりも商業作家としての自分に挑戦したがっている、しているというきらいがある様に思う。オーフェン、シャンク、エスパーマンなどにその点が顕著に現れているだろう。 しかし、この処女作は違う。秋田禎信が唯一商業的な話というフィルターを一切かけずに書いたのがこの物語だ。 そしてこの処女作

    ひとつ火の粉の雪の中 - なにかのまねごと
  • 秋田禎信新刊発表!! - なにかのまねごと

    うひょー!!ついに秋田禎信の新刊が発表されたよ! http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0253579 タイトルはカナスピカ。今度は講談社からかぁ。この値段だとハードカバーか、ちょっと厚めのシルバーボックスだろうか?どちらにしても喜ばしいことだ。 なんか青春小説っぽいのも期待大。秋田独特の遠回しな人物描写が大好きなので、そういう描写で書かれた青春小説は自分の想像力次第でどこまでも胸に刺さりそうだ。 オーフェンの頃から思っていたのだけれど、秋田禎信の文章は、直接的な心理描写をしないというところに一番大きな特徴があるように思う。国語の教材にふさわしい感じというか、とにかく読み手に想像力を求める作風。○○は悔しかった、と書く代わりに、○○は目を伏せて下唇をかんだと書くような。ここで読者は、なんで○○は目を伏せて下唇をかんだのか考えなければ話についていけなく

    秋田禎信新刊発表!! - なにかのまねごと
    megyumi
    megyumi 2007/05/15
    >秋田禎信の文章は、直接的な心理描写をしないというところに一番大きな特徴があるように思う。国語の教材にふさわしい感じというか、とにかく読み手に想像力を求める作風。
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