どこのIT企業でも顧客や営業や仲間のSEに頼りにされ、信頼されているSEはいる。そして、顧客企業の情報化や会社のビジネスに貢献している。 だが、多くのSEはそうではない。技術偏重でビジネス意識が薄い、また仕事に対する姿勢が受け身で、営業との信頼関係もあまりない。その上、顧客と往々にして壁を作り、顧客に必ずしも信頼されていない。中には、40代くらいになると次第に影が薄くなるSEもいる。こんなSEが多い。これでは顧客企業の情報化や会社のビジネスに貢献するどころではない。 SEのこのような状況を見て、多くの営業や経営者などから「SEはなぜこうなのだ。ビジネスのことを考えているのか」などと評されている。そして、どこのIT企業でもSEの育成やSEの在り方が問題になっている。読者の多くの方は、これには異論はないと思う。 だが、それは残念ながら今に始まったことではない。日本のSEは長年、この問題を抱えて