「企業IT動向調査」という調査をご存知だろうか。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が企画・実施している調査で、クラウドやビッグデータなどの活用状況やセキュリティ対策の実態、IT予算やIT戦略の推進体制などをまとめている(関連サイト)。毎年春になると報告書が発行されるので、筆者は調査研究の参考にして、研修・講演のネタ元として活用している。 新年度の慌ただしさがなくなるこの時期になると、IT投資・活用動向をテーマにした研修や講演の依頼が増えてくる。その際にいつも感じるのは、ユーザー企業の実態を知らないITベンダーの営業担当者や技術者が多いことだ。IT部門やシステム子会社での研修では、他社の状況を知らないまま自社のIT投資計画などを立案しているケースに遭遇することもある。こうした背景がある上での研修・講演になるので、「企業IT動向調査」に関連する内容は私の“鉄板ネタ”でもある。 研修・講
![ユーザー企業の実態は肌感覚で分かるか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d81c942fd91543383ce82960259c24d263dbaacd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fit%2Fatcl%2Fwatcher%2F14%2F334361%2F052800575%2F00.jpg%3F20220512)