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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (7)

  • 文科省の意図を越えた大学の節約ぶり | 5号館を出て

    昨夜の記事だと思いますが、決して喜ぶべきニュースではないと思います。 毎日jp: 大学人件費:05年度比6.8%減 目標超える削減ペース 先日も書いたように、法人化以降、国立大学の運営交付金は毎年1%ずつ削減されています。運営交付金には人件費も含まれていますので、1%ずつ運営交付金が削減されても、従来どおりの運営(教育と研究)を続けようとすると、人件費の削減がもっとも効果的ということになります。北海道大学の場合だと教職員が約4000名いますので、あまりにも雑な計算ではありますが、毎年40人ずつ辞めても補充しなければ、それは達成されます。 しかし、10年で1割400名の人員削減というのは、想像しただけでも寒くなります。 平成19年度に出た北海道大学の報告書によると、18年度の教員数が2144名で。職員数が1954名となっています。16年度は教員数2166名、職員数1888名となっているので、

    文科省の意図を越えた大学の節約ぶり | 5号館を出て
    mic1849
    mic1849 2008/07/31
    常勤の先生がいないとその分野の院生は入ってこなくなり、学問の裾野は狭まってその頂点も低くなると./最も優秀な留学生たちは英語圏へ行くだろうし、看板倒れの科学技術立国.
  • 続くシリアルズクライシス | 5号館を出て

    一般の新聞にも出るようになったのかと感慨深いものがあります。読売オンラインから。 大学が学術雑誌買えない 値上がり、予算減で 研究に影響懸念 山口大の図書館は昨年末、雑誌を扱う出版社シュプリンガーとの購読契約を打ち切った。千数百万円の経費削減となったが、約1300の電子雑誌が読めなくなり、研究者の個人購読に切り替えた。理系、文系を問わず、過去の成果や最新の動向を知ることは研究の第一歩。学術雑誌が読めなくなれば、その基盤が損なわれかねない。丸卓哉学長は「買いたくても買えない。研究の根幹にかかわる」と危機感を募らせる。 学術雑誌が、どんどん少数の出版社に吸収され寡占化が進み、とてつもない高騰を続けています。学術雑誌というものは、もともと読者が少ないこともあって高いものだったのですが、それが数を増やしていると同時に、「価格は毎年5~8%のペースで値上がりを続けて」いるという現状があります。 も

    続くシリアルズクライシス | 5号館を出て
    mic1849
    mic1849 2008/06/19
    研究と資金の問題は昔からあるけれど、格差を拡げる方向は不公平だし、それ以上に科学の発展を阻害する./研究の基礎的環境に投資しない政府や経営協議会って......
  • 正常なプリオンタンパク質は神経細胞を守っている | 5号館を出て

    最近は、米国産牛肉の輸入制限を撤廃すると決めた韓国で燃え上がっているようですが、BSE問題はなかなか沈静化する気配がありません。BSEに感染したウシの肉をヒトがべると、vCJD(変異型ヤコブ病)を発症する恐れがあるとされており、その原因が異常プリオンという正体がはっきりしないものである上に、治療法がないということで多くの人が不安になるのは無理もないことだと思います。 発症メカニズムとしては、BSEに感染したウシの脳などにある異常型プリオンに、正常型プリオンが接触することで、正常型プリオンが異常型プリオンへと変わってしまうことが原因だと考えられています。そして、タンパク質が結晶化して細胞を壊すという説が有力です。(福岡伸一さんのようにウイルスの関与はまだ否定されていないと主張している人もいます。) さて、そのプリオンですが、もともとヒトもウシも自分の遺伝子の中に正常型プリオンの設計図を持っ

    正常なプリオンタンパク質は神経細胞を守っている | 5号館を出て
    mic1849
    mic1849 2008/05/08
    'BSEやvCJDでウシやヒトに脳障害が出る理由も、よく言われるように異常プリオンタンパク質が結晶化して細胞を壊すからではなく、NMDAレセプターの活性化による細胞死が起こったせいということになり、非常にすっきりし'
  • インフルエンザウイルスは殺せる | 5号館を出て

    4月に秋田県・十和田湖で見つかったオオハクチョウに続き、北海道の別海町および網走管内佐呂間町で見つかったオオハクチョウの死体から、強毒性の鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」が検出されたというニュースは道内に小さな波紋を起こしています。円山動物園では、子ども動物園の水鳥などが外出禁止になってしまったようですが、今のところ道民にパニックを引き起こすというような事態には至っていないようです。 悪気はないのだと思いますが、ニュースを商売として発信している以上、マスコミがニュースを流す時には、一人でも多くの読者を惹き付けようとする結果、どうしても大きなニュースとして送り出したいという潜在意識が働くのではないかと思われます。 その結果、こういうニュースを読んだあとで「では、とりあえず我々はどうしたらよいのか」という疑問は解けず、不安な気持ちにされたまま放っておかれるような気持ちになることが多いもの

    インフルエンザウイルスは殺せる | 5号館を出て
    mic1849
    mic1849 2008/05/08
    'インフルエンザウイルスを殺す方法を理解しておけば、日常生活で良く手を洗うこととか、複数のヒトが触れるものをアルコールで拭くなどというちょっとした注意で、かなりインフルエンザ感染の機会を減らすことがで'
  • ブリタニカ全文無料アクセス権獲得 | 5号館を出て

    昨日読んだ TechCrunch Japanese に出ていた「ブリタニカ百科事典、ブロガー向けに全巻を無料公開」という翻訳記事に、ブログを書いている人を含む「ウェブ・パブリッシャー」ならば誰でもがアクセス権をもらえるということが書いてありました。そのサイト ENCYCLOPEDIA Britannica WebShare にある原文はこちらです。 A special program for web publishers, including bloggers, webmasters, and anyone who writes for the Internet. You get complimentary access to the Encyclopaedia Britannica online and, if you like, an easy way to give your rea

    ブリタニカ全文無料アクセス権獲得 | 5号館を出て
  • 新しい進化系統樹 | 5号館を出て

    動物が進化したのは地球47億年の歴史の中で、最後の5億年くらいのことです。地球上のすべての動物はただ1種類の祖先動物の子孫だと考えられていて、それが次々に新しい種を生み出して現在のようなたくさんの動物種が生まれた(進化してきた)と考えられています。ダーウィンの進化論に刺激されたヘッケルは、あらゆる生物が同じ先祖から分岐して出てきたというアイディアを1の樹が枝分かれしている図で表現した系統樹を作りました。 ヘッケルの書いた図には大きな枝が3あり、それぞれが植物と原生生物と動物のグループを示しています。(図はWikipediaからお借りしました。) これによると太い枝の一番下から出ている枝の先には腔腸動物(クラゲ・イソギンチャク)がいます。今でも、クラゲなどは原始的な動物だとされていますが、それよりもさらに海綿動物(カイメン)が原始的だと考えられています。ヘッケルの系統樹にカイメンが見あた

    新しい進化系統樹 | 5号館を出て
  • 経歴に穴が空くということ | 5号館を出て

    私がまだ学生の頃から、聞かされ続けたことのひとつが「経歴に穴を空けてはいけない」ということでした。 高校から大学へ入学するのもそれほど簡単な時代ではなかったこともあり、過半数の学生は大学へ入る前にいわゆる「浪人」という時期を過ごすのですが、その時にもどこかの予備校に属していることが勧められ、予備校に行かないいわゆる「自宅浪人(宅浪)」は、ひょっとすると将来社会に出てから、何らかの不利益を被るかもしれないと聞いたこともあります。 しかし、それがどのような根拠に基づく、どのような不利益であるのかを確かめる機会は今日に至るまで持てていません。結局、その後大学へ進学することになるのだったら浪人時代の履歴の穴は所詮「学歴」に空いた穴にすぎす、それほど大きなものではないということなのかもしれません。 一方、大学を出てからも、ことあるごとに「履歴に穴を空けてはならない」と言われます。実際に調べることなど

    経歴に穴が空くということ | 5号館を出て
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