「ルーターといえば,ソフトとハードが一体になったものというイメージが定着している。Ciscoが作り上げたイメージだが,当社は“ソフト・ルーター”を広めたい」――こう米Cisco Systemsにライバル意識を見せるのは,米IP Infusionの吉川欣也(よしなり)副社長(写真中央)だ。 IP Infusion社は吉川副社長と石黒邦宏CTO(写真右)が米国で起業した,ネットワーク・ソフトウエア開発会社。石黒CTOが開発したルーティング(経路制御)用プログラム「GNU Zebra」を商用化し,「ZebOS(ゼボス)」として2002年夏から販売している。日本国内では,2003年7月から三井物産が販売する。 ZebOSをLinux,Solaris,FreeBSDのマシンにインストールすることにより,ルーターとして使える。ハード一体型のルーターに比べて,低コストで実現できるのが最大の利点である。例