「異能」ともいえる際立った能力や実績を持ち、まわりから一目置かれるエンジニアを1カ月に一人ずつ取り上げ、インタビューを掲載する。今月取り上げるのは、もなみ屋という自身が設立した会社を持つ邑中雅樹(むらなかまさき)氏。TRON関連の組み込み技術者として知られていたが、現在は活躍するフィールドを仮想通貨に移している。今回は、最初に設立した会社が倒産した経緯やそこから復活できた理由などを聞いた。 (前回から続く) TRON系のベンチャー企業に移った当時は、OSがWindows NT 3.51から4.0の時代でした。その一方でパソコン向けTRONであるBTRONのオープンソース版の「B-Free」というプロジェクトがあり、私はその開発に参加していました。その頃にはもうBTRONは下火になっていましたが、「オープンソースとしてなら開発できるのではないか」という人たちがいたのです。そこに横から入ってい
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