This is Hiroshi Yamaguchi's personal weblog. It aims to be an incubator as well as an archive of my ideas and thoughts. Possible topics include: finance, business administration, economics, prediction markets, virtual worlds, and other issues.
諸般の事情により外部にはリリースが出ていないのだが、2月2日(金)、つまり今日の午後1時半ごろから、セカンドライフ内で講演を行うことになっている。 これまた諸般の事情により、ここでお知らせしてもよさそうな状況と判断したので、書いてみる。この時間にログインできそうな方はどうぞ。 講演のタイトルは「『仮想世界』としてのオンラインゲーム」。なんでこういうイベントが開かれるのかとか、趣旨に関する話は「現地」にてご説明する。私と、シリアスゲームジャパンの藤本徹さんがスピーカー。藤本さんはアメリカからの参加。 場所はこちら。アドレスでわかる人もいるだろうが、デジハリがセカンドライフ内に持っている島の中だ。わからない人向けに説明しておくと、このURLはセカンドライフ内の特定の住所に直接飛べるもの。ただしセカンドライフのアカウントを持っていて、クライアントソフトをインストールしてあるPCでないとだめ。 h
事件自体は、2月に横浜駅西口の上りエスカレーターで、この人が前に立っていた女子高校生(16)のスカートの中をカメラ付き携帯電話で撮影したところを近くにいた鉄道警察隊隊員に発見された、というよくある話。本人が容疑を認めたので、5月になって起訴猶予処分が決定したとのこと。被害者にはたいへんお気の毒で怒りを禁じえないが、もっと悲惨な事件も少なくないという意味でいえば、この種の事件としてはまだ「まし」なほう、なのではないか。ともあれこの点は本旨ではないので突っ込まない。 で、冒頭の感想だが、この件に関して日本テレビ総合広報部は「社員のプライバシーにかかわる問題で、当社としてお話しすることはありません。すでに社員に対して、適切な対応をとった」なんていうコメントを出している。おおなるほど。確かに社員のプライバシーは大切だな。別に誰がやったかなんてことはそもそも事件の再発防止にも関係ないし、われわれが知
今の都庁舎は、丹下健三氏の設計で、1991年度に建てられた。総工費1,569億円。2006年度で15年になる。建通新聞社サイトのニュースをみると、こうある。 施設の長期保全に向けて都財務局は、18年度から6カ年をかけて都庁舎の外壁・屋上防水などの改修工事を進める考えだ。6カ年の総工事費はおよそ10億円。相和技術研究所(目黒区)に委託した実施設計の中で、18年3月末までに施工方法などの詳細を固めていく。 ずいぶんな金額だ。しかしこれだけではない。 都の試算によると、今回の外壁・屋上防水改修に要する約10億円に加え、ビルオートメーションシステム(庁舎内の電力・空調設備などの一元監視システム)の導入に約80億円、そのほかにも約30億円と、緊急的に必要な改修額だけでもおよそ120億円の支出が必要とされている。 さらに、15年度に実施した現況調査を基にまとめた長期保全計画では、16年度から30年間で
よく、「ネットでのコミュニケーションはバーチャルなもので、リアルな関係とはちがう」といったいいかたをする人がいる。「まがいもの」だ、みたいなニュアンスだ。いいたいことはわからないでもないが、たいてい見下した説教臭い論調なので、それだけで辟易する。しかし、感情的に「きらい」とかいってるだけだと説得力がないので、少し「理論武装」してみようと思った。といっても、社会学者さんとか哲学者さんとかが好きそうな高邁なご高説じゃなくて、せいぜいが思いつきレベルの屁理屈なんだが。 「ネットはバーチャル」論というのが要するに何なのかをちょっと考えてみると、どうも2つぐらいありそうな気がする。ひとつは、ネット上の人格は現実の人格と異なっているし、身元が確かでない人のいうことを不用意に鵜呑みにするのは危険だ、といったコミュニケーションの相手方に関すること。もうひとつは、ネットを介したコミュニケーションでは本当の気
帯に羽生善治さんのことばが載っている。 これは物語ではなく 現在進行形の現実である。 グーグルとネット社会の未来について、 希望と不安が見えてくる。 いろいろ深読みもできそうな、なかなか味わい深いことばだ。内容はというと、基本的には梅田式ウェブ論のまとめ。個別のアイテムをとれば、梅田さんのブログの愛読者はすでに読んだことのあるものも少なくない。しかし、本というコンパクトなかたちで、体系をもって提示されることの意味は大きい。この本が私たちに与えてくれるものは「知識」ではなく、「思想」だからだ。知識はデータだが、思想は体系。梅田さんのブログ記事のプリントアウトを集めて再構成しても、私にはこの本を書くことはできない。そういうことだ。同じ意味で、Google礼賛にみえる部分もあるが、本書の本質はその見解そのものではなく、その見解に至った「思想」にある。 本書のテーマは「立ち位置」が難しい。想像だが
イベント自体についてはそちらのサイトをご覧いただければ。「テレビとネットの融合」に関するさまざまな新しいサービスが紹介されていて、そのあたりにうとい私には面白かった。動画投稿サイト関係が多かったのはテーマのゆえだろう。テレビ番組のネット配信の話がほとんど出なかったのは「自明」ということか。ただテレビ側からネットへのアプローチの例が、「kizasi.jp」と提携したNHKの「つながるテレビ@ヒューマン」だけだったのはちょっと気になった。これだとある意味、「テレビ周りのネットビジネスご紹介」ふうといえなくもない。テレビ側は「出口」としてのネットは二次利用の1ウィンドウとしかとらえていないということなんだろうか。 あと、動画投稿サイトに集まる動画が面白いのはわかったが、それらのビジネスモデルのどこがどう面白いのかは素人にとってはやや消化不良のまま。わかる人はわかるんだろうが、そういう人はそもそも
「Second Life」については先日何度か書いた(これとかこれとか)。いってみればアイテム課金のMMOGなわけだが、運営会社であるLindenの重要な収益源はゲーム内土地の販売収益だ。最近では直営のオークションサイトがあるため、ここを通じて販売していると聞いた。みるとUS$1,000ぐらいからのようで、けっこうなお値段だ。 で、先日Lindenの人から聞いた話というのは、Second Life内での移動手段に関する「ちょっとした」変更についてだ。もともとSecond Lifeにおいては、移動はTeleHubというサービスが提供されていた。3Dの仮想世界なのでその中をてくてく歩いて移動することももちろんできるのだが、TeleHubまでいくと希望のTeleHubまで一気に運んでくれる。「ポケットモンスター」でいえば「そらをとぶ」みたいなやつだ。Second Lifeにはゲーム内の不動産市場
「総選挙はてな」もだいぶ落ち着いてきて、価格もそれらしく推移するようになった。めでたしめでたし、といいたいところだが、実際にどの程度のパフォーマンスとなるかを見ないとなんともいえない。もちろん初めての試みだし、あまり過剰な期待を抱いてはいけない。今回は無理でも、今後設計面で改善すべきところもある。ぜひ長期的な目で見守りたい。 以下は、「総選挙はてな」のもととなっている「はてなアイデア」についての話。前に、「総選挙はてな」を「日本初の予測市場」と書いたが、まちがっている。日本初は、当然ながら、「総選挙はてな」のもととなっている「はてなアイデア」だ。昨日のGLOCOM Forum 2005で、㈱はてなの近藤社長を迎えてはてなについて討議するセッションがあった。その場で、「はてなアイデア」についてさまざまな議論がなされたのだが、予測市場としての評価については、ちょっと待てといいたいことがいくつか
説明を読むと、各党の仮想株式はそれぞれ10,000株まで価格1ptで発行されるが、すべての党が10,000株の発行を終えており、自由価格による取引が始まっている(つまり現在の価格は時価総額÷10,000株だ)。価格の上限が5ptであることから、自民、民主の両党はすでに時価総額が上限に達しており、公明、無所属もほぼ上限近くとなっている。しかし、少なくとも自民、民主の両党に関しては、取引開始直後から、ほとんど価格が変わっていない。 最終的に仮想株式の配当は獲得議席によって決まるわけなので、今後選挙戦の進展によって価格が上下していく可能性は残っている。しかし少なくとも現時点では、この価格から有益な情報を抽出することは正直なところ難しい。やはり、現状にはなんらかの問題があることは否めない。 「総選挙はてな」の市場設計について、何かいえることはないか、考えてみた。 現在の価格は、明らかに仮想株式の供
「マイクロペイメント」というものがある。文字通り少額決済手段のことだ。「Millicent」や「CyberCoin」のようなネットワーク型、「BitCash」や「WebMoney」などプリペイド型のものなどがある。今はどちらかというと、プリペイメント型のほうが普及しているようだ。 けっこう便利だろうと思うのだが、なかなか本格普及とはいかないようだ。なぜだろう、とちょっと考えてみた。 普及を妨げている主な要因は、おそらく「メンドクサイ」「利用範囲が狭い」といったところだろう。何しろ少額決済手段としては、ほぼ完全な流通性をもち、きわめて簡単に使用できる「現金」という手段がある。これと比べれば、どんな簡単な手続きでも、新たな決済手段を獲得するためにわざわざ何かするのはけっこう面倒だ。それに現在あるマイクロペイメント手段は、どこででも使えるといった類のものではない。ここではOKだが他ではだめという
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