ウィキリークスやアノニマスも 「ハクティビズム」から考える現代ネット社会 『ハクティビズムとは何か』 塚越健司氏インタビュー 「ハクティビズム」――。耳慣れない言葉ではないだろうか。 しかし、今年6月に違法ダウンロード刑事罰化への抗議活動のため、財務省や自民党、日本音楽著作権協会などのウェブサイトをダウンさせたとされるアノニマス。イラク戦争の米軍機密文書やアメリカ外交公電をホームページ上で公開したウィキリークス。両者は、「ハクティビズム」という活動に含まれるというから私たちはすでにその現象を目にしているのだ。 ハッカーの歴史から、ハクティビズムとは何か、そしてウィキリークスやアノニマスまで新しい情報社会の行方を考察したのが『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)だ。今回、一橋大学大学院の塚越健司氏にハクティビズムとは、そしてその可能性についてお話を伺った。 ――本書を読みハッカーの歴