VPNのサービスには、IP-VPNや広域Ethernetのほか、IP-VPNの廉価版といえるエントリVPNやインターネットVPNの管理を委託するマネージドVPNといったものがある。これらVPNサービスについて触れていこう。 IP-VPN・広域Ethernetは多対多型WAN 総務省の通信利用動向調査によると企業通信網に利用されている通信サービスは、インターネットVPN、IP-VPN、広域Ethernetの3種類で全体の9割以上を占める。この中で通信事業者の提供するVPNサービスであるIP-VPNと広域Ethernetは、従業員が2000人以上の企業、また業種では金融・保険業での利用が多いという特徴がある。 これはIP-VPNと広域Ethernetが、通信事業者が独自に構築した閉域網を介してユーザー拠点をつなぐ通信サービスであることと、多対多型の通信サービスであることが理由であろう。通信事業