八幡山城の秘密工事に従事した7人の職人を供養する法要が9月下旬、滋賀県近江八幡市桜宮町と中村町の2カ所にある「七塚の碑」の前で営まれた。参列した地域住民らが、現在の町の基礎を築いた功績に思いをはせた。 八幡学区第14区自治会と第13区自治会が主催し、約10人が出席した。七塚の碑は、安土桃山時代に八幡山城の築城に携わった後、城の秘密を知ったとして処刑された職人をしのんで建てられたという。 この日は東漸寺(桜宮町)の一伊達宗徹住職が読経する中、参列者が焼香し、冥福を祈った。第14区自治会長の小林博さん(72)は「先人のおかげで今の近江八幡市がある。今後も法要を続けたい」と話した。