滑らかに話せない「吃音(きつおん)症」のハンディを乗り越え、ラッパーとして活躍する男性がいる。愛知県豊川市出身の達磨(だるま)さん(20)=本名壁谷裕誉(ひろたか)=だ。テレビドラマに出演するほどの人気となったが、吃音症のリハビリに携わる言語聴覚士を目指し、4月から専門学校に通うことになった。「同じ悩みを抱える人の救いになりたい」と意気込む。 (斎藤徹) 症状を自覚したのは中学時代。話したくても言葉に詰まり、相手に理解してもらいにくくなった。高校一年の時に症状が急激に悪化。授業で指名されても、言葉が出ず、クラスメートから冷たい視線を浴びた。