22日に科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、比較的高齢の父親は、若い父親と比べると、新規の遺伝子変異を子どもにより多く伝えることが分かった。このため、自閉症、統合失調症、その他の病気の発症リスクが高まるという。 母親が高齢であることがダウン症のような染色体異常の主な要因とされている。その一方で、受胎時の母親ではなく父親の年齢が新規の遺伝子変異を子どもに伝える主な要因であることを示唆する研究結果が最近相次いで出ており、今回の研究もその流れに沿ったものだ。 今回の研究は、自閉症ないし統合失調症と診断された子どもを持つアイスランドの78家族を対象に実施された。 論文の主執筆者で、アイスランドのデコード・ジェネティクス社の最高経営責任者(CEO)を務めるカリ・ステファンソン博士は、「父親の平均年齢の上昇が、われわれの社会で自閉症が増えているようにみえる現状にある程度寄与している可能性が