14日、16日(土)、17日(日)に行われる各競馬場の出走馬が確定した。 17日の騎乗を最後に現役を引退する大西直宏騎手(45、美浦・フリー)は、中山競馬場で土曜1鞍、日曜5鞍の計6鞍に騎乗。最後のレースとなるのは日曜11R・重賞のフェアリーS。前走、2歳500万下(東京・芝1400m)でアドマイヤホクトの3着したコスモチーキーに騎乗する。最終週の騎乗馬は以下の通り。 ◆中山・16日(土) 1R・2歳未勝利(ダート1200m) ファイアースター(牡2、美浦・岩城博俊厩舎) ◆中山・17日(日) 1R・2歳未勝利(ダート1200m) モンテグリーン(牝2、美浦・田村康仁厩舎) 4R・2歳新馬(ダート1200m) ハプニング(牡2、美浦・小林常泰厩舎) 6R・2歳新馬(芝1600m) スマートミリオン(牝2、美浦・佐々木亜良厩舎) 10R・アクアライン特別(1600万下・ダート1200m) ケ
吉永の乗る馬はいつもポツンと遅れて一頭だけで走っていた。出遅れたのでも、あおったのでもないのに、スタートするとすぐ、ズルズルと下がってゆき、他馬の群から十馬身以上はなれて、一頭だけで走ってゆくのである。それは「はるか群衆を離れて」という映画のタイトルを思わせる、ひどく孤独なレース運びなのである。だが、吉永は直線でこの遅れを一気に取り戻し追い込んでくる。稲妻のような斬れ味を見せられたことのあるファンは、いつのまにか吉永の"最後方強襲戦法"を好きになり、遅れてゆく吉永に不満を述べなくなった。要するに吉永に"まかせる"のである。(『競馬への望郷 吉永正人』寺山修司) 11日、吉永正人調教師(64)が胃ガンのために逝去した。吉永師と言われるより、ミスターシービーの吉永騎手と聞かされた方が、ずっと印象的なシーンを思い出すことができるかもしれない。シービーのクラシック三冠、天皇賞秋のほか、モンテプリン
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