「ダービーへ向けての課題は、何もありません」 聞き間違えたか、と思った。答えた声からは気負いも衒いもうかがえなかったからだ。彼は多少はにかみながら、皐月賞の優勝インタビューに応じていた。 石橋守はおそらく、凡庸な騎手である。デビュー年に新人騎手賞を受賞したことや、ライブリマウントで日本中の競馬場を制したことなどを追い風にして、たとえばリーディング上位に名を連ねることはできなかった。下手だ、という評判を聞かないかわりに上手いという声も上がらない。ベテランらしい落ち着きと経験は持っているが、強いて言えばそれだけが魅力の地味な騎手、というのが妥当な評価だろう。一部の一流騎手に過剰に騎乗馬が集中する現状では、彼のような騎手がチャンスを掴むのはなかなか難しい。 反面、彼は人間性を高く評価されていた。「誰よりも早く調教に来て、一番最後まで乗っている」というのは岡部幸雄の言葉である。スタッフからも騎手仲
SANSPO.COM > 競馬:【ダービー】アドマイヤメイン、逃げ粘るもクビ差2着に涙 ■1日の売り上げ増…入場数大幅減もダブル重賞効果 史上初めてダービー当日の最終レースに目黒記念を施行され、ダブル重賞となった28日の東京競馬場。入場人員は10万7048人で対前年比76.4%と大幅な落ち込みを見せた。昨年はディープインパクトというスターホースがいたことに加えて、ダービー前日の夜中から雨が降り天候が崩れたことが影響したようだ。ダービーの売り上げ316億3835万1200円は対前年比96.3%と微減したが、昨年はダービー前日に施行された目黒記念の売り上げは61億4595万7400円で、対前年比150.0%と1.5倍の伸び。トータルでも28日の東京競馬1日の売り上げは467億7822万7700円で同106.4%と前年を上回った。 雨の影響と言ってもいいだろうか、ダービーの入場者は10万人台に留
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