化粧をしようと思い、鏡を見ていたら、私の髪の毛が太陽の光に照らされてキラキラ光っていた。描写だけだどなんだか天使の輪っぽくてティモテ~♪と言いたくなるところなのだが、そんなきれいなもんじゃなく白髪があったのだ。白髪というやつは光に照らされると「おら、ここにいるだよっ!」ってなぐらい自己主張が強い。白髪は自分が主役だと勘違いしているようで、黒髪の海の中でもアメリカ横断ウルトラクイズの回答帽子並みに「ピコンッ!」と飛び出してくる。もう少し、黒と仲良く交わって欲しいものだが、昔から黒と白はあんまり仲がよろしくないってじっちゃんが言ってたので致し方ないのかも知れない。 とりあえず私はピコンッ!と飛び出た白髪をピンセットで抜いてみた。手に取って白髪を眺めてみると、これは鶴の恩返しが織っていた綾錦か天女の羽衣の糸なんじゃないのと疑いたくなるくらい見事な張りと艶のある白髪だった。それを見てなんだかMOT