この記事は、スタジオ4℃(STUDIO 4℃)の制作進行のAさんによる【スタジオ4℃(3)】私がスタジオ4℃の現場からアニメ業界に声をあげた理由[中編]の続きです。 制作会社にお金が流れるためにも、 現場からの要求が必要90年代までのアニメの制作費の構造は、スポンサーから広告代理店へのスポンサー料、それが広告代理店の広告料となってテレビ局にいき、その広告料がこんどはテレビ局から制作会社へ制作費として流れていくという「広告収入方式」であったとされます。一方、現在主流の製作員会方式というモデルは、複数の会社が共同出資というかたちで資金を出し合いその制作費を用意するというものです[3]。 現在日本のアニメ産業規模は1兆8253億円といわれており、これは国内の出版産業(1兆5220億円)やゲーム産業(1兆3591億円)と比較しても大きな数字です。そのアニメ産業の1兆8253億円のうち、制作会社に回