アニメで、歴史を変えた人物――。2020年、その最前線にいるのが、新海誠だ。 1973年生まれの47歳。アニメーションスタジオの出身ではなく、社会人になってから独学でアニメーションの作り方を学び、監督を志すという異例のキャリアを歩む。大学卒業後はゲーム会社に就職し、激務の合間を縫って自主制作に没頭。繊細な心情表現や写実的な風景描写など、これまでのアニメ作品の概念を打ち崩す優れた作品を発表し、アニメファンの耳目を集めてきた。 そして、満を持して大手スタジオと組んだ『君の名は。』(16)が、国内興行収入250憶円超えの歴史的大ヒット(歴代4位)。彼の名前を知らない者は、国内にほぼいなくなった。その勢いはとどまることなく、世界的に脚光を浴びた新海監督は、アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーの会員にも招待されるまでに。 5月27日には最新作『天気の子』(19)のブルーレイ&DVDの発売も