防衛省は17日、過去10年間に、うつ病、統合失調症、アルコール依存症などの精神疾患を原因に自衛隊員184人が自殺したと発表した。同省が精神疾患による自殺者数を公表したのは初めて。最近5年間は自殺者4人のうち1人以上が心の病によるもので、原因として最多だった。 防衛省によると、隊員の自殺者は99~08年度は64~101人で推移。うち精神疾患が主な原因と判断されたケースは、00年度までは1ケタ台だったが、01年度以降2ケタに増えた。最多は05年度の32人で、08年度も25人と全体の約3割を占めた。 警察庁のまとめによると、08年度の自殺原因に占める精神疾患の割合は、自衛隊員同様約3割だった。