記者会見場に集まる報道陣。大メディアは「反省」を口にするが、ジャニーズと闘うことがどれほど大変なことなのか、いまだにわかっていない。(=東京都千代田区、2023年10月2日) - 写真=EPA/時事通信フォト ジャニー喜多川氏による少年たちへの性加害を『週刊文春』が最初に報じたのは1999年。BBCが取り上げ、日本のメディア各社がやっと追随報道をして大きな社会問題になるまでに24年もの時がたった。ジャニーズと孤独な闘いを続けてきた『週刊文春』の元取材班デスクが、ジャニーズの巨大な圧力との24年間の闘いをつづった長文メモを公開する――。 【写真】ジャニーズの性加害問題を大メディアが取り上げるのに、24年がかかった。 ■「反省」は口だけとしか思えない ジャニーズの性加害問題が、ようやく日本社会全体で論じられるようになりました。永年、ジャニーズを批判し続けた『週刊文春』のOBとしては、感無量な部