建築系同人誌の空白期間だった大村高広:建築設計を活動の中心とする集団「GROUP」は、共同して設計をおこなうことが多かった私と齋藤直紀のコンビと、当時「BORD」というコレクティブ名で活動していた赤塚健・井上岳・棗田久美子が、SDレビュー2019で隣同士で展示していたことからスタートしました。新たに自分たちで雑誌を作ることは、慶應義塾大学ホルヘ・アルマザン研究室博士後期課程の先輩後輩にあたる井上と齋藤が先に進めていた企画で、そこに私が少し遅れて参加したかたちです。 「ノーツ」の主旨は、建築を専門とする人間と建築外の人たちが共通の話題で議論する場をつくるということです。個人的には建築論が外部に閉じている感覚があり、他の面々もその違和感を共有していましたし、近年の『10+1 website』の更新終了など若手が論考を書く場所が失われてきていることも大きかった。それなら自分たちで作ってしまおうと
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