楳図かずおが東京都武蔵野市吉祥寺に建築した自宅をめぐり、近隣住民2人が「周囲の景観を破壊する」として外壁の撤去などを求め訴えていた裁判が、本日1月28日午後1時、東京地裁708号法廷(畠山稔裁判長)にて行われた。 問題となった楳図の自宅は、外壁が楳図のトレードマークである赤白ボーダーに彩色され、屋根に自身のキャラクター「マッチョメマン」をあしらった円柱型の塔が付く。建設された場所は井の頭公園に近い閑静な住宅街で、通称まことちゃんハウスと呼ばれていた。 畠山裁判長は「周囲には青や薄紫色の建物もある」「周囲の目を引くものではあるが、景観の調和を乱すものとまでは認めがたい」と述べたうえで、「建築基準法に違反もしておらず、法的規制はない」とし、住民の訴えを退けた。 また「円塔の窓から近隣宅を覗く恐れがある」として周辺住民のプライバシー侵害を危惧した訴えに対しても、「近隣宅を覗き見ることは窓の構造上