わからない。だから、手を動かし続ける──日本デザインセンター・三澤遥 自分の強みとは、得意分野とは、何か。確信を持てるものがなかった。それでもキャリアを通じて、ひたすら取り組んできたことが一つある。 2022.12.15 2022年の夏から秋にかけて、ある「デザイナー」が手がけた、国立科学博物館の展覧会が話題を集めた。「WHO ARE WE 観察と発見の生物学──国立科学博物館収蔵庫コレクション | Vol.01 哺乳類」だ。 決してそう広くない空間に、整然と並んだ生物の剥製と大小取り混ぜられた木製の什器。引き出しを覗き込み、しばらく前を動かない人や、シマウマの剥製と“自撮り”をする人……学生と思しき人や年配の方まで幅広い人々が、思い思いに時間を過ごしている。 木製什器には「私たちは誰なのか」「国境ってなんだろう」「わたしも建築家」「自由と管理」といったキャプションと説明文が取り付けられ、
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