前回までの内容で、運用のあり方が見えてきたところで、より技術的な内容について、話を具体化していこう。 システム運用において、どのようなシステムでも必ず必要になってくるのが、「監視」である。監視が何のために必要かというと、それは、システムのサービス継続性を維持するためである。ここでは、必ず必要となる監視の要件定義に、焦点を当てて見ていく。 システムに適した監視を成功させるためのカギは、サービス継続性とは何であるかを考え、数ある監視ポイントの中で、どのようにシステムに適合した監視項目を策定するか、である。以降では、システムで必ず必要となる監視項目の定義を、どのように進めれば21世紀型の運用を実現できるかについて説明する。 サービスの監視とインフラの監視 一般的なシステム監視の項目は、多岐にわたって存在する。一例として、‘abc.com’というサービスを提供するサーバー群を図に示す。図1はシステ