3月15日に決勝戦が開催されたフォーミュラ1(F1)世界選手権のオーストラリア・グランプリ。ホンダの7年ぶりの参戦となり注目を集めたが、「マクラーレン・ホンダ」にとっては"予定通り"の結果となった。 2台のうち1台はエンジントラブルでスタートできず、ジェンソン・バトン選手は最後尾からのスタートで、完走した中で最下位の11位。下馬評通りの強さでワンツーフィニッシュを決めたメルセデスAMGから2周遅れの惨敗である。トップチームとの大きな差を見せつけられた格好となったが、バトン選手は「開発に大変役立つ結果だ」と前向きなコメントを残した。 ホンダのF1と言えば、1980年代後半から90年代前半にかけての圧倒的な強さが今でも記憶に残る人は多いだろう。伝説的なレーサー、アイルトン・セナを擁し、88年のマクラーレン・ホンダは16戦15勝という偉業を成し遂げた。だからこそホンダにとって、F1は「勝たなけれ