EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。
CSIRTとはそもそも何か? CSIRTとは「Computer Security Incident Response Team」の略であり、そこに含まれる「Computer Security Incident(以降、インシデント)」とは、日本最初のCSIRTでもある公的機関JPCERTコーディネーションセンター(以降、JPCERT/CC)のWebサイトにおいて以下のように説明されています。 コンピュータセキュリティインシデントとは、「情報システムの運用におけるセキュリティ上の問題として捉えられる事象」です。コンピュータセキュリティインシデントの例として、情報流出、フィッシングサイト、不正侵入、マルウエア感染、Web改ざん、DoS(DDoS)などがあります。 ここで注意すべきなのは、いわゆる「不正アクセス」とは異なり、攻撃の試みなど実害のないものも含んでいる点です。例えば、日本において「不正
IT市場動向から浮かび上がる現状 ITR プリンシパルアナリスト 生熊清司氏 まずはいま、企業IT市場はどうなっているのかを調査結果から紐解いていこう。ITRは長らく「IT投資動向調査」を続けている。IT予算を金額だけで見ると企業規模に影響されるため、企業の売上高に占める比率で経年変化を見ていく。これでITへの投資動向がつかめる。 低下傾向にあるITの新規投資比率 出典:ITR「IT投資動向調査2016」 調査開始年となる2001年度は1.3%。その後2006年度まで増加を続けて3.2%に届いた。以降は多少の変動はあるものの、おおよそ3%前後で推移している。ただし新規投資で見ると低下傾向だ。 将来はどうか。同調査から「次年度に最重要視するIT戦略上のテーマ」を見ると、上位5項目は前年と同じ。1位から順に「売上増大への直接的な貢献」、「業務コストの削減」、「顧客サービスの質的な向上」、「IT
株式会社本田技術研究所(以下、ホンダ)は2015年からFormula One World Championship(以下、F1)に復活した。復活が決定してほぼ同時に今回紹介する解析チームの準備を進めてきたという。 セッションでホンダの取り組みに話題が移ると、最初に登場したのがDavid Hobbs氏。60~70年代にかけてF1のレーシングドライバーとして活躍し、今ではテレビのコメンテーターをしている。またミルウォーキーにて「David Hobbs Honda」というホンダ車販売店を開業しているため、肩書に「カーディーラー」も並んでいる。 David Hobbs, Professional Racing Driver, TV Commentator, Car Dealer 「私がレースに参戦していたころは私がデータだった」とHobbs氏は言う。ドライバーが計器を読み取り、記憶し、処理し、判断
「Oracle Academy」は、学生を対象にしたJavaやリレーショナル・データベースなど企業システムやコンシューマーITに従事する際に役立つ基本技術についての知識、スキルの習得を支援するもの。IT企業が提供する製品やツールの使い方ではなく、特定企業に依存しないITの基礎となる技術の習得、知識の取得を促すことで、あらゆるIT関連職に役立つ可能性があるという。 また、オラクルが教育支援を行う技術やスキルは、グローバルで通用するものであり、日本の国際競争力向上のために必要不可欠なグローバルに活躍できるIT人材の育成にも貢献するとしている。 日本では、2002年に「Oracle Academy」を開始し、主に「Oracle Database」とJavaの技術者育成を中心としたプログラム提供を行ってきた。2015年末までに、大学、専門学校を中心に90校の教育機関が参画し、このプログラムにより提
廣濱 今回は、Oracle VMの仮想環境2台、ファイルシステムはACFSで検証しました。ACFSは、Oracle Grid Infrastructureのインストール時に併せてインストールされるので導入しやすいですし、オラクル社のサポート対象になるので便利です。ところで、ファイルシステムもMySQLしか経験がないと戸惑うポイントだと思います。一般的にClusterwareを使うときってファイルシステムは何を使うのですか? 梶山 OCFS2みたいですね。われわれの出しているアーキテクチャの図でもOCFS2が多いです。OVMのテンプレート使った構成だと、OCFS2になるからかと思います。 廣濱 やったことの詳細はホワイトペーパーにまとめたので、ぜひじっくり読んでもらいたいです。 MySQLで高可用性を検討中なら、Oracle Clusterwareを選択してみませんか? MySQL冗長化の決
SAPのビジネスはもうすぐオンプレミスをクラウドが上回る SAPやOracleのように「それなりに値が張るソフトウェア」を販売してきたベンダーは、クラウド時代になり他のソフトウェアベンダーが競合になるのではなく、クラウドかライセンスかで社内競合しかねない状況もある。さらに日本では、これにSIなどのビジネスパートナーが絡んでくる。クラウドでは利益を確保しにくいパートナー経由の販売が多ければ、それもクラウドへのシフトでは二の足を踏む状況だったはずだ。 そんな足枷をはめられていると思われていたSAPだが、2015年上半期においては、グローバルでクラウドのビジネスが前年同期比で92%増、日本は152%増となっている。対して、オンプレミスのソフトウェアのビジネスはグローバルで6%、日本は35%増だ。もちろん母数が小さいので伸び率が高くなるのだとしても、勢いは完全にクラウドに移っていると見て良さそうだ
データベースの2つのクラスターアーキテクチャ 企業が扱うデータは、爆発的に増え続けている。莫大なデータを効率よく管理するには、大規模で高性能なデータベースが欠かせない。しかしながら、数年後のデータ増加を予測し、それを見越した巨大なシステムを一気に導入するとなると、初期投資が膨らんでしまう現実がある。 そこで登場したのが、クラスタリングだ。規模のそれほど大きくないサーバーを複数並べ、1台の大きなサーバーがあるように見せかける。そして、それぞれのサーバーに処理を分散させることで、巨大で高性能なサーバーと同様な処理を実現する。処理性能が足りなくなれば、ノードを追加し拡張性が得られるのだ。 拡張性に優れたデータベースのクラスタリングシステムには、現状では2つのアーキテクチャがある。1つは個々のメンバーに専用ディスクを割り当てられるもの、もう1つがディスクを複数ノードで共有するもので、それぞれに長所
複雑化するIT運用管理の効率化にも機械学習 ITオペレーション分析というのは、まだ聞き慣れない。これは、ITシステムを運用する際に発生する各種ログデータなどを収集し、そのビッグデータを分析してシステム運用に関わる意思決定を支援するものだ。このITオペレーション分析のところで、機械学習の技術を世界で始めて用いたのがSIOS iQというわけだ。 複雑化するITシステムを人手で効率よく、かつ安定して管理するのはいまやかなり難しい。それでも扱うものが物理環境だけであれば、目の前に対象のシステムがあり対処もしやすいかもしれない。しかしいまは仮想化が当たり前。そのせいで複雑さは大幅に増しており、同じ目の前のハードウェアでも昨日と今日では動いているアプリケーションが異なるなんてことも日常だろう。つまり仮想化技術によりITシステム環境の柔軟性が増したことが、むしろ運用管理の複雑化を招いているという皮肉な状
ベネッセ事件の功 ―名簿屋問題を考える 山本 はい、ということで第3回プライバシーフリークカフェ開催いたします。よろしくお願いします。今回も、この3人、新潟大学の鈴木先生と、技術者の高木浩光先生、そして私、山本一郎でお送りしたいと思います。 さて、今月先月もいろんなことがありました。その中でも一番冴えたものは、ベネッセ事件がだいぶ続報が報じられて状況がわかるようになってきたかなあ、と。 高木 ちょうど前回、第2回の次の週に報じられましたか、ベネッセ事件は。 山本 はい。突然、ベネッセ大爆発という非常に素敵な話が出ましたけども、実際、事件の概要そのものはもうかなり報じられてきています。 高木 なんか今日も、ドコモの記者会見がさっき4時からあったそうで… 山本 ええ。法人のデータが、1,100人分くらい出ましたっていう話で終わるのかどうかっていうのが非常に微妙なところかと思うんですけれども、出
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