創刊60年を迎えたNHKブックス。1300点近い歴代タイトルの中から、累計発行部数ベスト10やジャンルごとの人気タイトルをご紹介します。
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8月29日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、ここにお知らせいたします。 第23回 小林秀雄賞 ■受賞作品■ 池谷 裕二 『夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす』(講談社) 池谷裕二氏 ■著者略歴■ 池谷 裕二(いけがや・ゆうじ) 1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。著書に『進化しすぎた脳』、『単純な脳、複雑な「私」』(ともに朝日出版社/講談社ブルーバックス)、『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社新書/新潮文庫)、『パパは脳研究者』(クレヨンハウス/扶桑社新書)など。 ■授賞理由■ 「私」、宇宙、時間といった重い主題を、解像度の高い言語で解き明かし、読者を本書の外にひろが
どうもマルケスから話がそれちゃったけど。つまり日本人の活字離れとか、劇画の流行というのも、日本人の左脳に負担がかかりすぎた結果じゃないかと思うんだけど。だとしたら、これは宿命だね。たしかに左脳、デジタル脳の優勢は技術的な作業なんかするのにはいいかもしれない。だから自動車作るのはうまいけど、右脳が閉塞して左脳だけになっているから、読むのは劇画だけ、小説はだめ、というふうに、まあこれは避けがたいことかもしれないね。絶望的な日本人の不幸と思ってあきらめるべきかもしれない。だとしたら日本でマルケスは売れない。カネッティも売れない。ごく少数だけが小説読んで、理解できる人は孤独に悩むしかないんじゃないか。そうしたら、ここで話していることも意味がなくなってしまう。あきらめるか、それとも多少の努力はして、脳の調整をしてみるか。作曲なんていう仕事は右脳なしにはできないらしい。日本の作曲家で国際的な高い評価を
一億年のテレスコープ 作者:春暮 康一早川書房Amazonこの『一億年のテレスコープ』は、早川のSFコンテスト(第七回)で優秀賞を受賞、受賞後に刊行されたSF中篇集『法治の獣』は年間ガイドの『SFが読みたい!』で国内篇の一位を獲得と、順調にその実力を証明してきた作家・春暮康一の最新長篇だ。 著者のデビュー作(『オーラリメイカー』)は、天の川銀河に属する文明群が正体不明の星系改造種族に迫る、質実剛健というか手触りの良い中篇であった。続く中篇集の『法治の獣』には、シンプルに驚かされた。ウェルメイドを突き抜け、圧倒的な個性と視点で、地球外生命体SFやファーストコンタクトもののあらたな地平を切り開いていく気概が感じられた。先日刊行されたアンソロジー『地球へのSF』所収の「竜は災いに棲みつく」は、同アンソロジーの中でも突出した広義の気候変動ものだった。 ようするに、著者は新作を読めば読むほど驚くよう
2000年以降の小説ランキング NewYork Timesが、数百人の小説家、学者、編集者、ジャーナリスト、評論家、出版社、詩人、翻訳家、書店員、図書館員、などあらゆるジャンルの著名人にアンケートを募り、21世紀のベスト小説100を作成。 ランキングの集計の仕方も面白く、 それぞれに「何がベストなのか?」の定義を聞いたり、 ランダムに2冊選び、各々にコメントを求めたりしたとのこと。 あのスティーブン・キングも選定者として参加。 www.nejimakiblog.com ・The 100 Best Books of the 21st Century (※下記リンクより全文読めます) www.nytimes.com 読んだことある・読んでいる途中の作品 掃除婦のための手引書 / ルシア・ベルリン(79位) 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集 (講談社文庫 へ 11-1) 作者:
昔から読書は大好きだけど、実は自宅に本棚がないというヒコロヒーさん。家にあるのは、段ボール箱のようなボックス1箱に収められたずっと手元に置きたいと思える厳選の数十冊。今回は思い入れの深い8冊を傍らに、彼女ならではの本との付き合い方を聞いた。 繰り返し会いたくなる、本は一番身近な娯楽 というのも、20代の頃の貧乏生活が長すぎて、本というものを持てるような生活ではなかったんです。本当にお金がなかったので(笑)。でも読書は好きだったので、本は買うものではなく図書館で借りて返すもの。だから本棚を置く必要性もなくて。その延長線上で生活が続いているので、今でも本は買っても読み終わったら売ることが多い。もしくは後輩や友人が家に遊びに来た時にあげる。 「好きなの持っていっていいよー」と言うと、気づくとなくなっていたり。自分が読んで面白かった本は、もっと読みたい人の元に届いてほしいと思うんです。だったら小学
厚生労働省は3日、ハンセン病に関する偏見や差別の実態を把握するため、初めて実施した全国的な意識調査の報告書を公表した。元患者や家族が近所に住む、同じ職場で働くことなどを質問した9項目に対し、抵抗感を示した割合が約10~30%に上り、調査報告書をまとめた元患者家族らでつくる検討会は「ハンセン病問題に関する知識は社会に十分には浸透してなく、偏見差別は現存する」と結論付けた。 調査は昨年12月、2万4487人を対象にインターネット上で行われ、2万916人から回答を得た。 調査では、ハンセン病の存在を9割が認知していた一方、病気に関する具体的な知識を尋ねた5項目の正答率は高いものでも40%程度にとどまり、いずれも「わからない」が30%台を占めた。 ハンセン病強制隔離政策に関する7項目も全項目で「知らない」が30・9~47・3%と最多。「知っている」は9・9~23・9%と、病気に関する知識が浸透して
HOME☛SPORTS LAB☛心肺機能を上げて血圧を下げる!血圧の専門家が教える降圧ストレッチがすごいワケ【1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法】 ヘルスケア健康血圧心肺機能を上げて血圧を下げる!血圧の専門家が教える降圧ストレッチがすごいワケ【1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法】Text:加藤雅俊 フィジカル高血圧は降圧体操で下げられる高血圧の主な原因は、筋肉や血管の硬化が招く血流悪化と、心肺機能の衰えによる血液中の酸素不足です。こうした状況を改善するには、ストレッチなどの運動で、筋肉や血管の柔軟性を取り戻して血流をよくし、肺を若返らせ酸素を全身に行き渡らせるようにしましょう。 「加藤式降圧ストレッチ」は、もともと声楽家の方たちが実践していたストレッチに、降圧の視点からアレンジを加えたもの。胸郭を広がりやすくすることで肺の動きをよくし、心肺機能を上げるのが目
ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 発売からたちまち4刷となった、話題の『ダーウィンの呪い』では、稀代の書き手として注目される千葉聡氏が、進化論が生み出した「迷宮」の謎に挑む。 ※本記事は千葉聡『ダーウィンの呪い』から抜粋・編集したものです。 自己家畜化する人間 1870年代、まだ優生学という言葉を作る前、ゴルトンが人間の進化的改良のアイデアを示したとき、ダーウィンはやんわりと批判し、懸念を述べた。壮大ではあるが、実現不可能なユートピア計画、という印象を受けたらしい。現実問題として、誰が体力、道徳、知性の面で優れているのか、容易には決められないと指摘している。 とはいえゴルトンの『天才と遺伝』を称
ほどほどのストレス生活で「耐性」を得ることが出来る ストレスのある生活とない生活では、どちらが望ましいでしょうか。 「そんなの、ストレスがないほうに決まっているじゃないか!」と思いますよね。 ですが、ストレスを感じる状況から逃げまくるのではなく、むしろ自分から積極的にストレスを感じるようチャレンジしてみるのも、決して悪くはありません。 なぜかというと、ほどほどのストレスを感じるようにしていると、ストレスへの「耐性」がついてくるからです。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校のラリッサ・ドゥーリーは、過去6年以内に初期の乳がんと診断された122名の女性に、どれくらいがんに関する不安や悩みを抱えているかを尋ねてみました。 また、自分の人生において、家庭、学業、仕事、金銭、恋愛などでどれくらいストレス経験をしてきたのかも聞きました。 すると、人生のいろいろな局面でほどほどのストレスを感じてきた人ほど
もしも、アリストテレスとニートがディベートしたらどうなる?『人生に目的は必要か?』哲学者と現代人がガチバトル! 現代人の気になるテーマを哲学者とディベートしたらどう答えるのか? そんな全く新しい哲学入門書『21世紀を生きる現代人のための哲学入門2.0』(富増章成・著/GAKKEN・刊)。今回は本書から抜粋して『人生に目的は必要か?』をテーマに、ニートとアリストテレスのディベートを紹介します。 機械的に流されるか、目的をもって生きるかニート 人生に目的なんか不要ですよ。今の時代、将来には希望がもてそうにないので、目的なんて掲げるだけ損です。 アリストテレス いやいや、今こそ人生に目的を定めて生きる必要があるんだよ。そもそも、この世界は『~のため』という目的の連鎖でつながっている。コップは水を飲むため、椅子は座るためというようにな。人間も『~のため』という目的をもった生き方が必要なんだ。 ニー
■3月9日 還暦間際に新たな楽しみを知るとは思わなかった。早稲田大国際文学館(村上春樹ライブラリー)の募金イベントとして東京・新宿の早稲田大学大隈記念講堂で1日に開かれた「春のみみずく朗読会」で、作家の村上春樹さんと川上未映子さんが、この日のために書いた新作短編小説を朗読。それが新鮮かつ魅惑的な体験だった。 日本ではなじみのない作家の朗読会。海外では盛んなようで、例えばブコウスキーの「詩人と女たち」に主人公が自作の詩を朗読する場面がある。とはいえ、話のプロではない人の朗読を聞いて楽しいのか? そんな疑念はすぐに氷解した。海外生活が長く朗読会もやってきた村上さんばかりか川上さんもとても上手だった。
著者:チャールズ・ジョンソン翻訳:宮本 陽一郎出版社:早川書房装丁:単行本(239ページ)発売日:1995-12-01 ISBN-10:4152079819 ISBN-13:978-4152079817 内容紹介: 「中間航路」とは、アフリカの奴隷を西インド諸島やアメリカに運ぶ航路。ニューオリンズを出航した奴隷貿易船がたどる数奇な運命。ユニークな娯楽性とショッキングな告発性を兼ね備え、めくるめく大冒険旅行に誘ってくれる。 超弩級の興奮と快楽チャールズ・ジョンソンというアメリカの作家がいる。この人の『中間航路』(原題“Middle Passage”)という小説がどんなにすごい小説か、それを多くの友人にどうすればうまく紹介できるか、この半年、そのことを折にふれ考えていた。 たとえば、この小説は一九九〇年の全米図書賞を受賞したとか、ニューヨーク・タイムズ・ブックレヴューの「メルヴィルの『白鯨』の
※この文章は、黄金頭さんへの返信のかたちをとった、私なりの反出生主義についての考えをまとめた文章です※ blog.tinect.jp こんにちは黄金頭さん、p_shirokumaです。拙著『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書)』をお読みくださり、ありがとうございました。今回私は、どうしてもこの本を読んでもらいたいブロガーさん数名におそれながら献本させていただきました。受け取ってくださったうえ、ご見解まで書いてくださり大変うれしかったです。 『人間はどこまで家畜か』を黄金頭さんに献本したかった理由は2つあります。 ひとつは、黄金頭さんが書いたこのブログ記事のおかげで『リベラル優生主義と正義』に出会えたからです。 リベラル優生主義と正義 作者:桜井 徹ナカニシヤ出版Amazon 今は8000円台で推移していますが、一時期、この本には30000円ぐらいのプレミアがついていま
小説にしかできない企み 森見登美彦に平伏するしかない。 決して見くびっていたわけではないのだが、ここまで凄いとは。新作『シャーロック・ホームズの凱旋』(中央公論新社)を読んで身震いするほどに驚いた。技巧のかたまりであり、小説にしかできない企みを悠揚迫らざる筆致で描いた懐の大きい作品であり、自身のファンも、そうではない人も、果ては森見登美彦がシャーロック・ホームズとはいかなることか、と訝しんで本を手に取る一見の客をも十二分に満足させてしまう恐るべき1作である。日本人作家が書いたホームズ・パロディ小説の最高傑作、と言ってしまいたい。 本作は文芸誌『小説BOC』に2016年から18年にかけて連載されたものが原型で、全面改稿を経てこのたび単行本化された。森見といえば京都を舞台とした青春小説の印象が強いという読者も多いだろう。03年に第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した『太陽の塔』(新潮文庫
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哲学界の俊英・戸谷洋志さんが哲学の三大テーマを「はじまり」から解きほぐし、その理解を助ける『NHK出版 学びのきほん 哲学のはじまり』(NHK出版)が刊行された。 【写真】誰もが知識ゼロから学べる「哲学の地図」 哲学の世界では2000年以上もの間、数々の哲学者が膨大な思想や哲学書を生み出してきた。しかし、それらはあまりに多様かつ難解で、私たち初学者はどこから学び始めればいいのか分からないのが実情。 そこで今回注目するのが、哲学の基礎をなしている三大テーマ、存在論・認識論・価値論。「NHK100分de名著」での解説の鮮やかさが話題を呼んだ哲学研究者・戸谷洋志さんは、それらの領域を「はじまり」から紐解けば、驚くほど哲学が「分かる」ようになるという。 「哲学」という学問の特徴はどこにあるのか。プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、フッサール――哲学者は世界の何に疑問を抱き、その思想はどう展開され
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