タグ

ブックマーク / gendai.media (33)

  • 日本でもっとも有名な哲学者はどんな答えに辿りついたのか…私たちの価値観を揺るがす「圧巻の視点」(藤田正勝)

    明治維新以降、日の哲学者たちは悩み続けてきた。「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」とは何かを考え続けてきた。そんな先人たちの知的格闘の延長線上に、今日の私たちは立っている。『日哲学入門』では、日人が何を考えてきたのか、その質を紹介している。 ※記事は藤田正勝『日哲学入門』から抜粋、編集したものです。 「言葉」って何だろう? 私たちの日々の経験のなかで「言葉」はどのような役割を果たしているであろうか。講ではまず経験と言葉との関わりについて述べ、それを踏まえて、そもそも「言葉とは何か」ということについても考えてみたい。 私たちは自分が見たり聞いたりしたもの、あるいは感じたりしたものを言葉で表現しなくても、しっかりとその内容をつかんでいると思っている。しかしもし言葉で言い表さなければ、それらはあいまいなままにとどまり、自分でも何を見たのか、何を感じたのか、はっきりとつかむこ

    日本でもっとも有名な哲学者はどんな答えに辿りついたのか…私たちの価値観を揺るがす「圧巻の視点」(藤田正勝)
  • ひとりの男によって人類の価値観は一変した…20世紀最大の功績を残した天才学者が「辿り着いた答え」(奥野克巳)

    実存主義が解体された 彼が編み出した理論は人類学の理論だけにとどまらず、その後「構造主義」と呼ばれる思想にまで発展しました。構造主義とは、私たちが生活している社会や文化の背後には目に見えない構造があり、人間の活動はその構造によって支えられているとする考え方です。構造主義が20世紀半ばの欧米の思想界に及ぼした影響は絶大なものでした。この意味で、レヴィ=ストロースは人類学において最大級の功績を残した学者のひとりだと言うことができるでしょう。 20世紀になると、人間や社会は進歩していくのだという歴史の発展法則に基づいて、マルクス主義が進展を遂げました。それとは逆に、構造主義は人間の精神は進歩するのではなく、最初から完成してしまっていると説いたのです。その点で、構造主義はまったく新しい人間観でした。構造主義では、西洋近代社会も「未開」社会も、同じ人間の精神の所産なのです。彼の提起した構造主義により

    ひとりの男によって人類の価値観は一変した…20世紀最大の功績を残した天才学者が「辿り着いた答え」(奥野克巳)
  • 人生に意味はあるのか? 「人生とは何か」という究極的な問いに対する、哲学の「答え」(森田 邦久)

    いくつかの問い ここまでの話をまとめよう。「人生の意味とはなにか」という問いにはいくつかの種類があった。まず、「なぜ私たちは存在するのか」という問いがある。しかしこの問いに対しては、なんらかの意図をもって私たちを創り出した存在者がいるか、もしくは私たちの存在が必然的であることが証明されない限り答えはない。さらに、かりになんらかの意図をもって私たちを創り出した存在者(クーニーのような自然的存在者でも、神さまのような超自然的存在者でもいい)がいたとしても、そしてその意図を知ることができたとしても、その意図を満足させるように生きることが有意義な人生であると私たちそれぞれが納得できるかは別である(私たちの存在の必然性が示された場合も同様)。 次に「人間の生の価値はなにか」という問いがある。この問いはさらに分類できて、これが人間一般の宇宙的意義を問うものであれば、生命および知的能力という肯定的な性質

    人生に意味はあるのか? 「人生とは何か」という究極的な問いに対する、哲学の「答え」(森田 邦久)
  • じつは古代ギリシャで猛威をふるっていた「優生思想」…「スパルタ」は優生思想で滅びていた…!(千葉 聡)

    ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 発売からたちまち4刷となった、話題の『ダーウィンの呪い』では、稀代の書き手として注目される千葉聡氏が、進化論が生み出した「迷宮」の謎に挑む。 ※記事は千葉聡『ダーウィンの呪い』から抜粋・編集したものです。 自己家畜化する人間 1870年代、まだ優生学という言葉を作る前、ゴルトンが人間の進化的改良のアイデアを示したとき、ダーウィンはやんわりと批判し、懸念を述べた。壮大ではあるが、実現不可能なユートピア計画、という印象を受けたらしい。現実問題として、誰が体力、道徳、知性の面で優れているのか、容易には決められないと指摘している。 とはいえゴルトンの『天才と遺伝』を称

    じつは古代ギリシャで猛威をふるっていた「優生思想」…「スパルタ」は優生思想で滅びていた…!(千葉 聡)
  • 翻訳家・鴻巣友季子が厳選!2023年のおすすめ小説24作品を大公開(鴻巣 友季子)

    年末ジャンボ書評、つづけて後編です。 【前編はこちら】→「年末年始に読んでほしい!読書のプロ・鴻巣友季子が熱烈におすすめする2023年の小説24作品」 古典の「リライト」と「語りなおし」 今年、英米の文学界では、アガサ・クリスティーなどの古典作品の「リライト」がいっそう大きな問題になりました。名作の「リトールド」ではなく、差別的表現とみなされそうな単語や文章を予め除去したり書き直したりして出版するのです。「古典浄化」などとも呼ばれます。 差別・偏見的表現や発想のチェックにあたるのが、「センシティビティ・リーダー」と呼ばれる人たちでする。一般文芸書には三年ほど前にアメリカ格導入された制度で、わたしもアマンダ・ゴーマンの詩を翻訳・出版する際に初めてこのチェックを受けました。 人種、ジェンダー、社会階層などにおいて弱者、あるいは複数のマイノリティ性を持っている人が雇われることが多いようですが

    翻訳家・鴻巣友季子が厳選!2023年のおすすめ小説24作品を大公開(鴻巣 友季子)
  • 年末年始に読んでほしい!読書のプロ・鴻巣友季子が熱烈におすすめする2023年の小説24作品(鴻巣 友季子)

    二重世界 パラレルワールド、歴史改変、身代わりのモチーフなど、世界や人間の二重性を描いた小説にも秀作が多かった年だと思います。6年ぶりの村上春樹の長編小説も話題になりました。また、ChatGPTなどの生成AIが急速に発達を遂げた年でもありました。 10 村上春樹『街とその不確かな壁』新潮社 村上はデビュー翌年に発表された「街と、その不確かな壁」(1980年)を「失敗作」と呼び、これを元に長編『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)』(1985年)を書いた。今回は再々度の書き直しによって、『街とその不確かな壁』という三部構成の長編に発展させた形だ。 現実世界と「高い塔に囲まれた街」との往還を描いている。コロナ禍を経て、四十三年前の初期作をある種の“パンデミック小説”として甦らせたとも言えるだろう。憎しみ、偏見、迫害などは「伝染(うつ)る」と言った村上の同時代作家がいるが、「えや

    年末年始に読んでほしい!読書のプロ・鴻巣友季子が熱烈におすすめする2023年の小説24作品(鴻巣 友季子)
  • 【驚愕スクープ】吉田沙保里の実家レスリング道場で「6歳幼児への体罰」…黙殺した地元警察の「異常な恫喝」と「吉田家の人々」の直撃コメント(週刊現代) @gendai_biz

    元レスリング五輪代表選手・吉田沙保里さんの実家が営む「一志ジュニアレスリング教室」(三重県津市)で、2015年11月、当時6歳の幼児が沙保里さんの兄・栄利氏の「体罰」によりケガを負っていたことが、「週刊現代」の取材でわかった。10月27日(金)発売号でスクープする。 「目が見えづらくなった」 元レスリング選手・吉田沙保里さんの実家が営む「一志ジュニアレスリング教室」で監督を務めるのが、兄の吉田栄利(ひでとし)氏だ。 事件はその教室で、2015年11月19日の夜に起きた。当時6歳の幼稚園児・菅原雄太くん(仮名)が基礎練習をしていた際に、栄利氏が3発の平手打ちを喰らわせたのだ。 体重20kg足らずの雄太くんは吹っ飛び、頭を壁に打ちつけ、気を失った。左のこめかみからは出血し、さらに右の頰はクッキリと手のひらの形に内出血を起こしていた。 回復後、雄太くんは一志ジュニアを辞めざるを得なかった。それか

    【驚愕スクープ】吉田沙保里の実家レスリング道場で「6歳幼児への体罰」…黙殺した地元警察の「異常な恫喝」と「吉田家の人々」の直撃コメント(週刊現代) @gendai_biz
    mirai28724
    mirai28724 2023/10/28
    レスリングって異常な世界だと感じました。普通は子供がこんな暴行を受けたら即警察に通報します。
  • 高すぎる相続税、所得税、住民税には対策が必要…役所がゼッタイ教えてくれない「税金を減らす方法」(週刊現代) @moneygendai

    ガソリンを筆頭に、モノの値段はどんどん上がる。なのに税負担は、軽くなるどころか重くなる一方。いったいなぜ?国が増税にこだわる理由、凄まじい税負担をめぐる現実……全部お伝えします。 前編記事『いつまで税金は上がり続けるのか…関係者が語る「財務省」が増税を止められない「ほんとうの理由」』より続く。 失われた30年の「こっそり増税」、全部暴く なにげなく給与明細や年金の通知書に目をやると、天引きされている税金や社会保険料の額のあまりの大きさにギョッとする。そして、並んだ数字をマジマジと見つめながらこうつぶやく。 「前からこんなにいっぱい引かれてたっけ?」 ……同じような経験をしたことがある人は少なくないだろう。 '90年代にバブルが崩壊してから現在までの30年は「失われた30年」と呼ばれるが、じつはこの期間は「増税の30年」でもあった。 しかもタチが悪いのは、その増税が、国民の目にはじつにわかり

    高すぎる相続税、所得税、住民税には対策が必要…役所がゼッタイ教えてくれない「税金を減らす方法」(週刊現代) @moneygendai
    mirai28724
    mirai28724 2023/09/24
    (逆に払える税金は払いたいけどな…近所の神社に参拝すると同じ気持ちで、住んでる地域に税金を)
  • 日本の衝撃的な未来に備える…「1億総農民・1億総アーティスト」の時代がやってくるかもしれない(河合 雅司,森永 卓郎)

    出生数80万人割れ、物価高・低賃金、増負担時代……人口激減&家計大苦難時代に私たちはどう生き延びることができるのか、日の企業はどうすべきか? 話題の新刊『増税地獄 増負担時代を生き抜く経済学』(角川新書)の上梓した経済アナリスト・森永卓郎さんと、累計100万部突破シリーズの最新刊『未来の年表 業界大変化』(講談社現代新書)著者のジャーナリスト・河合雅司さんの特別対談後編! (撮影:村田克己) 前編はこちら:「資主義はあと2年でダメになる」「東京を捨てて逃げたほうがいい」…森永卓郎が気でそう考える理由 3年かけて実現した「自産自消」の生活 河合:人口が急激に減っていく中で都市から「地方」に移住する選択は魅力的である半面、物質的な便利さを享受できなくなりますよね。いざ実行に移すとなると、多くの人はためらってしまうのではないかと思うのですが。地方移住してみたものの理想と現実のギャップの大き

    日本の衝撃的な未来に備える…「1億総農民・1億総アーティスト」の時代がやってくるかもしれない(河合 雅司,森永 卓郎)
    mirai28724
    mirai28724 2023/03/12
    そっか。やっぱり庭で鶏を飼おう。
  • なんと「10歳」若返る「すごい歩き方」…「通勤しながら」でも、「週末まとめて」でも問題なし(能勢 博)

    「健康のために運動しよう」と決心しても三日坊主になった経験のある方、いませんか? ジムやフィットネス・クラブはお金も時間もかかるし、「ジョギングでも」と思っても、周囲の人の目も気になる。 そんなあなたにおすすめなのが、誰でも簡単かつ無理なく体力をつけられる「インターバル速歩トレーニング」。今回はその効果を科学的に検証するだけでなく、その詳しいやり方や疑問点も特別に公開! ブルーバックスの『ウォーキングの科学』にて紹介されたこの方法は、通勤や買い物の行き帰りにもできるので、ぜひ今日から実践してみてください! ウォーキングで身につく「体力」とは インターバル速歩トレーニングの話に入る前に、「体力」の定義について説明しましょう。体力といえば、病気にかからず健康を維持する能力、といったイメージを持つ方もおられると思いますが、運動生理学で扱う体力とは「筋力」と「持久力」を指します。 その理由は運動生

    なんと「10歳」若返る「すごい歩き方」…「通勤しながら」でも、「週末まとめて」でも問題なし(能勢 博)
    mirai28724
    mirai28724 2023/03/07
    「1日5セット、週4日以上繰り返した人は5ヵ月間で」←5ヶ月か…(1日30分で半年くらい効果が出る)。効果出るまで時間かかりすぎ。
  • 役員は報酬数千万円、保育士は300万円台…独自調査で見えた、保育運営会社「本部経費13億円」の実態(小林 美希)

    著書『年収443万円』では、ある保育運営会社の部に転職した男性(48歳)が管理職として採用されたが、転職前の年収800万円から520万円にダウン。「社長と社長の取り巻き連中の役員だけ報酬が高く、ほとんど仕事をしていない。保育士の待遇改善などについて社長に物申した幹部は、賃金を25%カットされる始末でした」と嘆いていた。 また、これまでの取材で数多くの保育士から「あんなに立派な部が必要なのだろうか」「部の経費はどこから出ているのだろうか」「次々に保育園を作る資金に保育士のための人件費が回ってはいないか」という疑問の声が聞こえていた。 筆者は機会のあるたびに事業者に対し、各保育園からいくら部に運営費を流用しているかの取材を試みたが、回答する事業者はなかった。そこで今回、筆者が東京都に情報開示請求を行うと、保育運営会社が部経費として都内の認可保育園からいくら運営費を回したのかという実態

    役員は報酬数千万円、保育士は300万円台…独自調査で見えた、保育運営会社「本部経費13億円」の実態(小林 美希)
    mirai28724
    mirai28724 2023/02/07
    うちの保育園の園長(副園長は夫)の車は真っ赤な高級外車、専用駐車場にはカーポートもついてる。そこは園の駐車場の半分くらいの面積。別に良いんだけど、なんだかな…。
  • 「なぜ私たちは自殺をしてはならないのか?」、哲学・思想の歴史から導かれる「意外な答え」(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz

    「なぜ自殺をしてはならないのか」。この問いに導かれて、アメリカ歴史学者ジェニファー・マイケル・ヘクトが哲学の歴史の森に分け入り、思索し、著した『自殺の思想史――抗って生きるために』の邦訳が、このたび、みすず書房より刊行された。批評家のベンジャミン・クリッツァー氏が、同書の議論を紹介する。 「自殺」の論じられにくさ 「自殺」は重大な問題だ。大半の人は、家族や友人が自殺をしようと考えていることを知ったらそれを阻止しようと努力するだろうし、親密な相手が自殺を検討したことがあるという事実を知るだけでもショックを受けるだろう。自分自身が自殺を考えていた時期がある人は、その時分の記憶を苦々しさや不安と共に思い返すはずである。そして、実際に家族や友人に自殺してしまい、心に傷を抱えながら生きている人は多々いる。 また、自殺は個人的にだけでなく社会的にも重大な問題と見なされている。自殺者が多い社会はそうで

    「なぜ私たちは自殺をしてはならないのか?」、哲学・思想の歴史から導かれる「意外な答え」(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz
  • 思考を「知識の収集」と誤解していた私に突き刺さった、哲学者の教え(山野 弘樹)

    読書について』との出会い そんな大学2年生の夏休みが終わると、「自分は馬鹿になってしまった」という思いを抱えながら、再び大学のキャンパスに通う日々が始まりました。あるとき、上智大学の図書館の地下1階に立ち寄ると、いつもあまり見ないコーナーのあるの背表紙が、とても浮かび上がって見えました。 そののタイトルは『読書について』というものでした。ドイツの哲学者アルトゥール・ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)が書いた『パレルガ・ウント・パラリポメナ(付録と補遺)』という論集の中から、三つの論文がセレクトされて訳出された書籍です。 ちょうど、の読み方について深い反省の念を抱いていた頃合いでしたので、そのとの出会いは、半ば運命的なもののように感じました。私は『読書について』を手に取り、1階の貸し出しコーナーで借り、そして丸ノ内線の電車内で読み始め

    思考を「知識の収集」と誤解していた私に突き刺さった、哲学者の教え(山野 弘樹)
  • シリコンバレーで「ストア哲学」が大ブームを巻き起こしている「意外な理由」(橘 玲) @gendai_biz

    ITの最先端をいくシリコンバレーでは、マインドフルネスなどと並んで、「ストア哲学」が大ブームを巻き起こしてきた。なぜ2000年前の思想が、シリコンバレーで…? その背景について、『裏道を行け ディストピア社会をHACKする』(講談社現代新書)を上梓した作家の橘玲氏が解説する。 テクノロジーが問題を引き起こしている 1982年生まれのカル・ニューポートは、大学でコンピュータサイエンスを教える傍ら、2007年からStudy Hacks(スタディハックス)というブログを書きはじめた。最新のテクノロジーを活用し、どうすればより生産性が高く価値ある仕事ができるかを論じたブログは熱心な読者を獲得し、何冊ものを出すことができたが、やがてニューポートは、そのテクノロジー自体が問題を引き起こしていると考えるようになる。 ここまでは多くの論者が気づいていて、ライフハック系のには「デジタル休息日」をもうける

    シリコンバレーで「ストア哲学」が大ブームを巻き起こしている「意外な理由」(橘 玲) @gendai_biz
  • 「少女を埋める」論争が文学史上「奇妙」と言える“3つのワケ”(飯田 一史) @gendai_biz

    で「プライヴァシー権」が初めて法的な争点となった三島由紀夫の「宴のあと」事件や、最高裁にまで争いが及んだ柳美里の「石に泳ぐ魚」事件をはじめ、作家が特定の人物をモデルに書いた小説をめぐって無数のトラブルが生じてきた。 そのもっとも新しいケースが文藝春秋社の文芸誌「文學界」2021年9月号に直木賞作家の桜庭一樹が「初めて私小説の形で書いた」(8月6日のTweetより)という「少女を埋める」をめぐって、「朝日新聞」の文芸時評で同作を取り上げた翻訳者の鴻巣友季子と桜庭との間で交わされた論争である。 同作は桜庭を思わせる東京在住の作家・冬子が入院中の父が長くないと母から聞き、7年ぶりに故郷の鳥取に帰るところから始まる物語なのだが――モデル小説歴史から見ると、今回のトラブルはきわめて奇妙な点がいくつかある。 日の近現代文学上のモデル小説のトラブルの歴史を扱った『プライヴァシーの誕生』(新曜社)

    「少女を埋める」論争が文学史上「奇妙」と言える“3つのワケ”(飯田 一史) @gendai_biz
    mirai28724
    mirai28724 2021/09/11
    家族と不毛な論争をする時の心理に似ているかもしれない。理屈ぽくなっちゃうというか、自己正当化ばかり気にしててどうしても譲れない。
  • スマホのバッテリーが「簡単に交換できない設計」、じつはこんなに“不合理”だった…!(本多 慎一) @gendai_biz

    バッテリーの減りが早くなってきたが… 40代営業職の田口さん(仮名)はいま、スマホの「バッテリーの減りの速さ」に頭を悩ませている。 「2年前に格安スマホ用にiPhone XSを約13万円で買いました。使い方はSNSとネット、たまに動画を見る程度です。それなのに、今ではバッテリーが半日も持たない。外出時はモバイルバッテリーにほぼ繋げっぱなしで、スリムなデザインも台無しです。 バッテリー交換をしようにも9000円程度の修理費用がかかり、工場でデータをリセットされた上、1週間程度かかるとのこと。それも面倒なので結局iPhone12を注文してしまいました」 今年から政府主導で通信料金の値下げが始まったが、一方で端末(スマホ体)の価格は、総務省による割引規制や5G対応などの高機能化で上昇傾向にある。 スマホの値段が高くなるのなら、より長く同じ端末を使い続けたいと思うのが人情というもの。せっかく通信

    スマホのバッテリーが「簡単に交換できない設計」、じつはこんなに“不合理”だった…!(本多 慎一) @gendai_biz
    mirai28724
    mirai28724 2021/06/29
    うんうん覚えてる。初期のiPhoneはこのことでめちゃくちゃ批判されたことを。
  • トランスジェンダーを公表したシンガーが語る「紅白で私の心は死んだ」理由(梅津 有希子)

    ひとりのシンガーの14年前の出来事 「LGBT」「LGBTQ」(LGBTQIAと称することも)ということばを日常的に耳にするようになり、ヒット商品を作るうえでも「ジェンダーレス」がキーワードになっている近年、日の芸能界でもLGBTをカミングアウトする人が少しずつ増え、性の多様性が認知され始めている。 政府も性の多様性に関する「LGBT理解増進法案」を進める動きも出てきた。しかし、結局は推進を進める自民党の特命委員会の中にも差別的な発言が続出し、5月20日法案了承を先送りとなった。そもそもこの法案の趣旨自体、きちんと理解されていない象徴でもあるという声も多かった。LGBTをカミングアウトする人が増えたといっても、これが日の現状でもある。 2006年にデビューし、翌年第58回NHK紅白歌合戦に出場したシンガーソングライター、中村 中(なかむら・あたる)は、男児として生まれ、女性として生きて

    トランスジェンダーを公表したシンガーが語る「紅白で私の心は死んだ」理由(梅津 有希子)
    mirai28724
    mirai28724 2021/06/28
    お母さんからの「ごめんね」はキツイ。
  • 失敗したくない若者たち。映画も倍速試聴する「タイパ至上主義」の裏にあるもの(稲田 豊史) @gendai_biz

    映画を早送りで観る理由 #3 若者の「タイパ至上主義」】 映画やドラマ、アニメを倍速視聴、もしくは10秒飛ばしで観る習慣に対する違和感を、記事「『映画を早送りで観る人たち』の出現が示す、恐ろしい未来」に書いたところ、大きな反響があった。その内容を深堀りした記事を全4回で配信する企画、今回はその第3回。 前回記事「『オタク』になりたい若者たち。倍速でも映画やドラマの『数をこなす』理由」では、特に若者たちのあいだで倍速試聴の現象が広がる理由について考察した。 彼らは拠りどころが欲しい。個性的でありたい。その結果、オタクに憧れる。カルチャーシーンから“メジャー”が消え、ゆとり教育のなかで「個性的であれ」と言われて育った若者たちがそうした傾向をもつことは、まあ、理解できる。 ただ、彼らはその“オタクになる過程”を、「なるべくコスパ良く済ませたい」と願う。「観ておくべき(読んでおくべき)重要作

    失敗したくない若者たち。映画も倍速試聴する「タイパ至上主義」の裏にあるもの(稲田 豊史) @gendai_biz
    mirai28724
    mirai28724 2021/06/13
    若者ではないけど、倍速再生と普通再生は使い分けてる。ストーリーだけを知りたいものなら倍速の方が全然良い。もし見終わったらこれは良い映画と思ったら、もう一回普通に再生すればいい。
  • 中国シノファーム製ワクチンの有効性「78.1%」がハッタリだった可能性(朝香 豊) @gendai_biz

    シノファーム製ワクチンへの疑念 インド洋に浮かぶ島国のセーシェルでは、人口の7割以上がワクチン接種を終えているというのに、コロナの感染者数が大幅に増加している。セーシェル政府によると、5月第1週に感染が確認された人のうち1/3以上がワクチン接種を終えていたが、その大半が中国のシノファーム製のワクチンを打っていたという。 モルジブ、バーレン、チリ、ウルグアイなどのワクチン接種率も5割を超えているが、やはり同様の現象が起こっている。特にモルジブやバーレンでは、人口10万人あたりの死者数がインドを上回る状況となっている。そして、これらの国々でも、ワクチン接種を終えた人たちの中でシノファーム製のワクチンの利用率が高いことがわかっている。 中国でも当然ながら、シノファーム製を中心としたワクチン接種が進んでいる。人口がおよそ1億人の広東省は、ワクチン接種が5000万回を超え、中国全土の中でもワクチン接

    中国シノファーム製ワクチンの有効性「78.1%」がハッタリだった可能性(朝香 豊) @gendai_biz
    mirai28724
    mirai28724 2021/06/09
    「人口がおよそ1億人の広東省」←当たり前だけど、改めて考えると凄いなこの人口規模。
  • じつは車輪を持つ生物が存在していた(更科 功)

    車輪はデコボコ道でも走れる よく言われる疑問の1つに、「なぜ生物には車輪がないのか」というものがある。ただし、車輪を持つ生物がまったくいないわけではない。それについては後で紹介するけれど、ほとんどの生物が車輪をもっていないことも、また事実である。なぜ、ほとんどの生物には車輪がないのだろうか。これに対する答えとしては、「車輪はデコボコ道が苦手だから」というのが一般的である。 たしかに車輪をもつ自動車は、舗装された平らな道ならスムーズに走れる。しかし、地面はいたるところ、デコボコだらけだ。車輪はこういうデコボコが苦手なので、ほとんど進化しなかった、というわけだ。でも、この意見は少し変な気がする。 デコボコが大きいと車輪が進めないのは事実だが、少しぐらいのデコボコなら、車輪でも進むことができる。理論的には、半径より小さい段差なら、車輪は乗り越えられる。だから、デコボコに対して車輪が相対的に大きけ

    じつは車輪を持つ生物が存在していた(更科 功)