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森見登美彦「シャーロック・ホームズの凱旋」 日本人作家が書いたホームズ・パロディ小説の最高傑作 書評家・杉江松恋「日出る処のニューヒット」(第11回)|好書好日
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森見登美彦「シャーロック・ホームズの凱旋」 日本人作家が書いたホームズ・パロディ小説の最高傑作 書評家・杉江松恋「日出る処のニューヒット」(第11回)|好書好日
小説にしかできない企み 森見登美彦に平伏するしかない。 決して見くびっていたわけではないのだが、こ... 小説にしかできない企み 森見登美彦に平伏するしかない。 決して見くびっていたわけではないのだが、ここまで凄いとは。新作『シャーロック・ホームズの凱旋』(中央公論新社)を読んで身震いするほどに驚いた。技巧のかたまりであり、小説にしかできない企みを悠揚迫らざる筆致で描いた懐の大きい作品であり、自身のファンも、そうではない人も、果ては森見登美彦がシャーロック・ホームズとはいかなることか、と訝しんで本を手に取る一見の客をも十二分に満足させてしまう恐るべき1作である。日本人作家が書いたホームズ・パロディ小説の最高傑作、と言ってしまいたい。 本作は文芸誌『小説BOC』に2016年から18年にかけて連載されたものが原型で、全面改稿を経てこのたび単行本化された。森見といえば京都を舞台とした青春小説の印象が強いという読者も多いだろう。03年に第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した『太陽の塔』(新潮文庫