ビートルズ中期の名曲『ノルウェーの森』、原題 "Norwegian Wood (This Bird Has Flown)" は作家村上春樹が自作のタイトルにも使った(ただしそちらの書き方はノルウェーではなく『ノルウェイの森』)、多くの人が親しんだ楽曲であり、ジョン・レノンの気怠げなボーカルが最高だ。 この歌は歌詞の意味や言葉の解釈を巡って、さまざまな物議を醸した歌だ。 そもそも『ノルウェーの森』という邦題そのものが「誤訳」であることは有名だ。当時東芝EMIのビートルズ担当ディレクター高嶋弘之(バイオリニストの高嶋ちさ子の父君)が命名したものだ。 曲調とジョージ・ハリスンが奏でるシタールのイメージと「wood」で迷わず命名したらしいが、残念ながら「森」であれば「woods」であり、もし単数で森を表す場合は「the wood」のように定冠詞がつくようだ。 https://beatles.fa