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2024年9月28日のブックマーク (2件)

  • 村上春樹のデビュー作にはなぜ「精神分析医」が登場するのか? その「謎」への一つの答え(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

    私たちが生きている社会は、いったいどのような空気や風潮、あるいは雰囲気のうえに成り立っているのか……私たちはときおり、このような、大きく、茫漠とした問いを前に立ちすくんでしまうことがあります。 【写真】村上春樹さん こうした問いについて考えるためには、これまでの歴史のなかで、どのような思想がつむがれてきたのかを知ることが必要になります。 私たちがそうした知識にふれるうえでいまもっとも便利な書物が、『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』(松浦寿輝、沼野充義、田中純)です。タイトルのとおり、圧倒的な実績を誇る3人の研究者が、20世紀のさまざまな思想や文化のあり方について徹底的に討議した様子をまとめたもので、少し読むだけで、多くの知識が得られます。 たとえば、19世紀末から20世紀初頭にかけて生まれたきわめて重要な考え方として「無意識」と「精神分析」があります。人間には、自分でははっきりと認識

    村上春樹のデビュー作にはなぜ「精神分析医」が登場するのか? その「謎」への一つの答え(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
  • 「挨拶の哲学」 無明の人生の美しい瞬間を考察 朝日新聞書評から |好書好日

    「挨拶の哲学」 [著]鳥越覚生 難解な書である。哲学者ショーペンハウアーの論稿を軸に、幾人かの哲学者、思想家の論旨を加えての「挨拶論」である。ただ、著者の視点は明確で、無明の人生に美しい瞬間があるとすれば、身内や他者と「心から挨拶を交わせた瞬間」ではないかと言い、「人は森羅万象と挨拶をするために生まれて来た」とも説く。 第一部は思想史篇(へん)とある。挨拶とは他者に無関心でないこと、他者の苦しみのそばに立つと告げる祈り、と規定する。それを下敷きに、漱石文学の「非人情」を語る。 さらに、目を閉じた時に現れる暗がりの中の色彩から、身体論へと考察を進める。目を閉じると現れる色彩は、大地からの挨拶だ。人類の生存戦略として、透明であった色彩が不透明に濁っていく過程は、科学的に解明されつつある。もう一度、透明な色彩の世界に遊ぶことはできないものか、と著者は問う。 哲学者のレヴィナスについても語る。彼は

    「挨拶の哲学」 無明の人生の美しい瞬間を考察 朝日新聞書評から |好書好日