インスリノーマは、血液中のグルコース濃度(血糖値)を低下させるホルモンであるインスリンを分泌する、膵臓のまれな腫瘍です。 この種の腫瘍は、インスリンを作っている膵臓の細胞から発生します。 低血糖に起因する症状として、気が遠くなる、筋力低下、頭痛、錯乱などがあります。 診断では血液検査や画像検査などを行います。 治療としては手術のほか、ときに化学療法を行います。 インスリノーマは膵内分泌腫瘍の一種です。悪性のインスリノーマは10%にすぎません。診断時の平均年齢は50歳です。 インスリノーマの症状 インスリノーマの症状は血糖値が下がること(低血糖)によって生じるもので、低血糖は数時間食事をとっていないとき(多くは夕飯後何も食べなかった日の翌朝)に起こります。具体的な症状としては、気が遠くなる、筋力低下、振戦、動悸、発汗、神経過敏、強い空腹感などがあります。その他の症状として、頭痛や錯乱、視覚障