映画『フォードvsフェラーリ』の感想・評価・内容・結末 この映画のタイトルは『フォードvsフェラーリ』です。でも実際は背広組vsツナギ組であったり、アメリカvsヨーロッパだったり、移民vs貴族、はたまた大衆車vs高級車と言った構図も見えてくるのです。こういった争いをフェラーリに対する戦いに置き換えて人間とは何かを如実に描いている秀作だと言えます。 個性の強い者は人より秀でた才能を持っている人が多いのも事実です。彼らの多くは誇り高く自身が一番であると信じています。他者と比べられたり、下に見られることに嫌悪感を抱き、対決姿勢を持ちます。いつも神輿のてっぺんで浮遊気分に酔いしれて自身の存在価値を確認しています。多くは一匹狼で群れることを嫌います。そんな男が組織に入ってきたらみなさんはどうしますか? 気を使います。出来るだけ触りたくありません。接する時間を短くします。本映画でキャロル・シェルビー(