中米のキューバに駐在していた北朝鮮大使館の参事官が韓国に亡命していたことがわかりました。北朝鮮外交官の韓国亡命が明らかになるのは、5年前に脱北した外交官以来です。 韓国に亡命したのは、キューバにある北朝鮮大使館で政治担当参事を務めていたリ・イルギュ氏で、韓国の大手紙「朝鮮日報」が、本人へのインタビューを16日伝えました。 それによりますと、北朝鮮外務省の上級幹部による賄賂の要求や、キューバで受けられない治療をするための出国が認められなかったこと、それに「体制への嫌気と未来への悲観」を脱北の理由にあげています。 リ氏が駐在していたキューバは北朝鮮の友好国ですが、ことし2月に韓国と国交を樹立していて「朝鮮日報」は、リ氏がこれを阻止しようとする任務を担っていたとも報じました。 北朝鮮外交官の韓国亡命が公になるのは、5年前に脱北した駐イタリア代理大使や駐クウェート代理大使だった2人の外交官以来です