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ブックマーク / satetsuginokikakuha.hatenablog.com (15)

  • 春に続き、秋冬のライトノベル編集者の異動・更迭が激しすぎる件 - さて次の企画は

    去年からライトノベル編集者の異動・更迭があまりに多いので、ちょっとビックリしている。 【分かる人にだけ分かるように書いております】 この春の異動や離職もすごかったけれども、秋を過ぎてからの異動も、ちょっと予想の斜め上を突き進んでいる感じで軽い衝撃を覚えております。 それに病気で倒れる方が多いのも気になるところである。昨年、私の友人のラノベ編集者が相前後して昏倒し、肝を冷やしていたのだけれども、先週は某ラノベ文庫編集部の編集長が、あの若さで鬼籍に入られてしまい、さすがに足元から冷水に飲み込まれるような嫌な感じで吐きそうになった。みんなワーカーホリック過ぎる(俺もだけど)。 なんでこんなに異動が多くなったかというと、単純にラノベの売上が急激に落ちているからなんだよね。 いや、まさに釣瓶落とし それがあちこちでスゴイ軋みを起こしていて、半期毎の人事異動や無茶なメディアミックス(苦笑)という形で表

    春に続き、秋冬のライトノベル編集者の異動・更迭が激しすぎる件 - さて次の企画は
  • 2007-05-20

    なんか時間がないのでmixiで書いていたのをそのまま挙げてみたりして。 ネットで話が流れていたように主人公シモンの兄貴分であるカミナの死亡。 ここまでは00年代のドラマツルギーとして、「エヴァンゲリオンを超えようとしたらこうするだろう」という予想を超えていないので、今後の奮起を期待したいところ。 主人公が二人組で「白い」少年と「黒い」少年。白が生き残る。 師匠と弟子といったような伝統的な上下関係がある。 主人公が完全に失恋したり、三角関係に悩むが絶望しない。 引きこもっていては生き残れないサバイバルな世界。 今、現時点において新しいコンテンツを作ろうと思うのであれば、ここに挙げた四つは色んなところで指摘されているようにクリアしなければならない前提条件だろう。 さてここからどうなるのかというのが、「作家性」であり、「次なるテーマ」みたいな話になるわけだが……。果たして「天元突破グレンラガン」

    2007-05-20
  • 2007-04-08

    徳間デュアル文庫より、古橋秀之氏、待望の新作『冬の巨人』が刊行される。早ウリでゲットしたので、早速レビューを言ってみよう! ■『ゲド戦記』DVDより古橋版ラピュタ『冬の巨人』を買おう 古橋秀之という作家は無視できない。 およそライトノベルというジャンルが第二次ライトノベルブームに至る過程において、古橋秀之という作家が書いた作品群が、いかに多大な影響を与えてきたかと言うことを見逃したというのであれば、多分、その人は目の中に家の梁が入ったとしても見逃す人だろう。 古橋秀之のデビューが業界に与えた衝撃というのは、それぐらい大きくまた筆力を持った作家でもある。 それは何故かというと、古橋秀之の視点を持って世界をリライトし直すと、それがちょっと新しくなるからである。 法政大学金原ゼミでのエピソードだが、秋山瑞人が書いてきたサイバーパンクを、翌週、古橋秀之がギャグにリライトして書いてきて、金原瑞人自体

    2007-04-08
  • 2007-03-27

    深夜に駅にいると卒業式終了後ので追い出しコンパがそろそろ佳境を迎えつつある感じだ。今日も座り込んでいる高校生……しかも明らかに酔っぱらっているんだけど、不真面目ではなさそうな感じ……を見てしまった(笑)。最初の酒ってつらいよね。大学入ってからの新歓コンパでは体を大切に。 で、打ち合わせをしているときに、大亜門の「太臓もて王サーガ」の話になった。いや一応、一つのクライマックスだし。 その時出た話題でちょっと面白かったのが、「主人公が抑圧的な生徒会と対決」っていうのは80年代半ばの定番だったけれども、それを残しているメジャーマンガって、現在では大暮維人「天上天下」と大亜門「太臓もて王サーガ」ぐらいしかないという話。個人的にこの手の話はすごく好きなんだけど、たしかにいつの間にか、このジャンルってノスタルジックになってきたよな。 まぁ「抑圧的な生徒会」は「厳しい受験戦争」「体罰を加える教師」という

    2007-03-27
  • 2004-11-10

    昨日のスレイヤーズ評論にもやや関わるけれど、富士見ファンタジア文庫を見ると当に傑出した才能がいるなぁと感心する部分が多い。 コレはあくまでのオイラの見方でしかないので、それを断っておきます。 あ、今日の画像データはコラボレーション企画で小学館の雑誌「sabra」を持ち歩くメタルギアソリッド3のソリッド・スネークということで。小島監督は何を考えているのだろうか(笑) あ、でもゲーム関係者は確かにsabraをよく読んでる(笑) 神坂一は、天才なのか秀才なのか分からない。すごく才能があるのは間違いないのだけれど、天才というとちょっと違う気がする……。その後色々考えてみてちょっと似たタイプの作家が思い付いたのだけれどもそれはまた後で。 2人の天才というのは言うまでもないが大賞受賞者の2人、五代ゆうと滝川羊だ。 この2人に関しては……もう、当にスゴイとしか言いようがない。デビューしたときからの精

    2004-11-10
    mizunotori
    mizunotori 2006/09/09
    「風の白猿神」2巻
  • 2006-08-18

    もう藤井美菜話に盛り上がったのは一昨日のことであるのだが、興奮冷めやらぬ感じだ(←馬鹿)。 でも藤井美菜に注目する人は相変わらず少ないね。ブログで連動して書いたのに、反応してきたのはid:lovelovedogさんぐらいだ。確かに藤井美菜はもっと知られるべきですよね? けれども、実は藤井美菜クラスになってくると、すでに仕事を選んでもイイぐらいのポジションになっているのも確かだ。 え、認知度が少ないのに仕事を選んで良いのかって? でも藤井美菜というのはもはやかなりルートが見えつつあるような気がする。というのは、藤井美菜が狙っているポジションとは、ポスト・仲間由紀恵、ポスト・小西真奈美なんじゃないかと俺は思っている。特にコニタン(命名:リリー・フランキー)は同じ事務所の先輩でもある。 ちなみに年の差はこんな感じだ。 小西真奈美 1978年10月27日生、鹿児島出身 仲間由紀恵 1979年10月

    2006-08-18
    mizunotori
    mizunotori 2006/08/18
    「饗」←重要/そもそも萌絵と饗子は全然ちがうと思うけど、それでいいんだろうか。
  • 2006-04-12

    とにもかくにも、ぶっ通しで忙しいままにトラブルシューティングをしているので、和月伸宏論を書けないままにきてしまっている。たださすがに今週のジャンプを見ると、当初考えていた俺のDEATH NOTEの第二部最終回予想とかなり重なっていたので、ここはメモ書きでも一発、書かなきゃいけない。ちょっと覚え書きで少年向けビルドゥングスロマンの現在に関する私論をちょっと書いてみる。 以前も書いたが、教養小説=ビルドゥングスロマンの条件をざっくり書くと以下のようになる。 教養小説=ビルドゥングスロマンの定義 未熟な人間が冒険を経た上で、大人へと成長していく過程を描く。 そのストーリー中で主人公が体験・獲得するのは以下のものである。 (1)父親の超克 父親が成し遂げられなかった偉業を達成する。父親は必ずしも実父である必要はなく、「師匠」である場合もあれば、「父の世代が倒せなかった悪」としての「魔王」である場合

    2006-04-12
    mizunotori
    mizunotori 2006/04/12
    ここから武装錬金とどう絡めるのか。/っていうか、デスノって終わるの?
  • 2006-01-25

    http://www.usfl.com/Daily/News/06/01/0123_017.asp?id=46836 アメリカの新薬開発能力の高さというより、薬の組み合わせにしかすぎないのかもしれないけれど、発売にこぎ着けたのはすごい。アメリカのバイオ開発能力は、共和党政権になって多少落ちたと言われているが……。 この辺りは色んなネタが転がっているので、色々調べたいところ。 「エイズ抑制薬」「ED改善薬」は、ともに裕福な資主義国での今後の金ヅルなので。 新宿のスクウェア・エニックスと同じビルに、世界最大の製薬会社ファイザーが入っているのも象徴的。 HIV(エイズウイルス)感染者にとって長年の夢だった1日1回1錠の服用で効くエイズ発症抑制剤が、年内にも登場する見込みとなった。 (中略) 錠剤でエイズの発症を防ぐ治療は1990年代に初めて開発されたが、1回ごとに50〜60錠、夜中も含め1日数

    2006-01-25
    mizunotori
    mizunotori 2006/01/24
    ここで司書爆を勧めるセンスに素直に脱帽。
  • 2006-01-10

    実は「ALWAYS 三丁目の夕日」のプロデューサー陣に興味があったので、遅ればせながら見に行った。しかしプロデューサーの多い映画ですな(笑) おそろしいほどのベタベタの映画だったが、ヒットする理由がよく分かる。楽しい。 「男たちの大和/YAMATO」にハマっちゃうのが、自身や子供が下流社会へのベルトコンベアーに乗ってしまいそうなマッチョ層だとすると、「ALWAYS 三丁目の夕日」にはまるのは、少なくとも高度経済成長を経由して現時点では中の上ぐらいのポジションをキープしている50代より上の層だろうか。そんな人を上映館でもよく目にした。 「大和」「イージス」を角川&講談社的とするならば、「ALWAYS」はまさに小学館的。ある種の品の良いお坊ちゃんを連想させる。ともにこれからの日はどうなっちゃうんだろうねぇという不安があるわけだが……。 前者が「日人の矜持を取り戻そう」と主張するのに対して、

    2006-01-10
  • 2005-12-01

    まだ未整理だけれども、年末に向けての来年のライトノベル・SF業界予想。 とりあえずの中間報告。まぁ年末までにはもう少し情報精度を上げた予測が出せると思う。 ライトノベル・SF業界の来年予想(中間報告) ①ライトノベル作家の淘汰 来年中に自分の幅を広げていないライトノベル作家は、5年後は生き残れない。 ちなみに生き残る、生き残れないというのは、「を出せない」という意味ではない。 原稿からの年収が400万円以下に落ちて、その後二度と浮上しないという意味である点に注意。 当然だけれども、やたらめったら幅を広げようとしてもマズイのはいうまでもない。 ②新雑誌が次々と創刊 ブームという形でのラノベブームは今年で終わり、来年は新雑誌創刊と雑誌のリニューアルが相次ぎ、その結果として若手ライターにホットスポットがやってくる。 ライトノベル自体は、様々な商業的な工夫によってまだ売れる状況は続く。圧倒的な不

    2005-12-01
  • さて次の企画は - [読書][アニメ][文系文化]和月伸宏論(第二講):正しくありたくて不幸の原因と自分探しをしてた90年代「るろうに剣心」&「エヴァ」解題

    仕事が忙しくってねー。もー四日も家に帰ってねぇよ! なんで俺はこんなにスタジオにこもらなきゃいけないだ、くそ、書いても書いても和月伸宏論は終わらねー。 国会図書館に行って、90年後半のジャンプ黄金時代後期の検証をしないと、集英社に置ける和月伸宏の立場を説得力を持って説明できないんだけど。うーむ、困った。 だから中編ということではなく、第二講にしてみました。ごめんなさい! [読書][アニメ][文系文化]和月伸宏論(前篇):90年代キーワード「不殺」と「新世紀エヴァンゲリオン」「るろうに剣心」の符合 - さて次の企画は と [読書][アニメ][文系文化]和月伸宏論インターミッション:《月刊》少年エースは、来は週刊化して《週刊》少年エースになるはずだった - さて次の企画はの続きー! ◆誰もが「究極の理由」を追い求め、心理学で自分を「漂白」した90年代 90年代というのを振り返ってみると、それ

    さて次の企画は - [読書][アニメ][文系文化]和月伸宏論(第二講):正しくありたくて不幸の原因と自分探しをしてた90年代「るろうに剣心」&「エヴァ」解題
    mizunotori
    mizunotori 2005/11/15
    こじつけくせぇ…面白いけど。薫はバトルヒロインじゃないと思う。
  • 福井晴敏の次代を担う作家レース

    当はエンターテインメント小説全般に広げたいのだけれども、そこまでは文芸編集者や文芸記者の人に聞いて勉強中。そこで、とりあえず主としてはSF・ヤングアダルトの領域からの業界予想を書いてみる。 まだ中間発表もまとめている最中……当は11月末に出す予定だったのだけれども、雪斉氏とか、id:shibudqnさんからの書き込みもあったので、ちょっと早めに小出しに書いてみる。 ↓ そんな訳で唐突に4番目からはじまるのである。 ④福井晴敏の次代を担う作家レース すでに作家としては「アガリ」の位置を確保した福井晴敏の次代を担う作家のレースが、ヤングアダルト出身の作家をも巻き込んだ形で'06年に激化する。 【解説】*1 「青春ブンガク」でも「ミステリ」でもない領域において、30代の男性読者を主軸に持つようになる作家が、おそらくはライトノベル出身作家から現れる(または現れることの期待度が高まる)。どちらか

    福井晴敏の次代を担う作家レース
    mizunotori
    mizunotori 2005/11/13
    6人…有川・桜庭・桜坂とファウスト組くらいしか。つか、競争させようと必死なのは編集者だけじゃね。
  • 2005-11-09

    なかなか時間がなくて、「中編」書く閑がない。ちょっと分量が増えそうだと言うのもあるんだけど、ちょっとインターミッションを。 その外見において「るろうに剣心」と「新世紀エヴァンゲリオン」はかけ離れているので、到底同じに見えないという反発があるのはもっともだ。 ただ一般の人が知らないであろう、マンガ業界事情をいくつか記しておくと、両者が予想以上に近い位置にいたことが理解しやすくなるだろうと思うので、ちょっとインターミッションとして補足しておく。 僕の場合は、元マンガ業界にいた人から聞いて「へー」と思ったのが、もともとのこの和月伸宏論を考え始めた契機だからだ。この話がなければ、「エヴァ」と「るろうに」……あともう一つ参考として出てくる某マンガ……の比較は思いつかなかったかもしれない。そこで関わってくるので、ちょっとインターミッションとして書いておこう。 その情報の一つが、もともとは月刊少年エース

    2005-11-09
    mizunotori
    mizunotori 2005/11/10
    「本誌は立ち読み、コミックスだけ購入」派が増えただけで、第二黄金期とまでは言えないんじゃないかと思う
  • さて次の企画は - [読書][アニメ][文系文化]和月伸宏論(前篇):90年代キーワード「不殺」と「新世紀エヴァンゲリオン」「るろうに剣心」の符合

    和月伸宏についてちょっと考えよう 僕が和月伸宏論を書こうと思ったのは、もちろん「武装錬金 9巻」が発行されたからだ。和月伸宏の「武装錬金」は、Wikiの該当項目を見れば分かるが、一種のカルト的な人気を誇ったもののアンケートが悪くて打ちきりになった作品だ。 武装錬金 - Wikipedia そのカルト的な人気は、ネット上でも散見することができる。とりわけ武装錬金を終わらせないために単行をまとめ買いする読者も現れて失笑を買いつつも愛された作品であることが非常によく分かる。 NOT_FOUND 404 以前のmemoで書いたようにあまり漫画論・社会論で触れられていないが、和月伸宏がそのデビュー作である「るろうに剣心」で実体を与えた「不殺」というキーワードは、実は90年代を代表するキーワードなのではないかと、僕は思っている。 ◆90年代キーワード 新世紀エヴァンゲリオン「理解不能な社会」 永遠の

    さて次の企画は - [読書][アニメ][文系文化]和月伸宏論(前篇):90年代キーワード「不殺」と「新世紀エヴァンゲリオン」「るろうに剣心」の符合
    mizunotori
    mizunotori 2005/11/08
    「最近月姫のパクリが多いですね」のガイドラインを思い出した。でも面白い。武装錬金に関する言及に期待。
  • 2005-10-06

    先週、某広告代理店と編集者他の呑み会に参加。末席を汚させてもらう。 現在は編集の現場を離れてしまったけれど、昔はぶいぶい言わせていたちょっと尊敬している編集者さんからの金言。 実写映画化、アニメ化は、小説が売れた作家へのご褒美じゃない。 あれはもっとを売るための手段でしかなく、そう作家も考えていかないといけない。 (映像化された時に、映像制作陣に常識はずれな態度を取っちゃう人は……←さすがにここまでは言わない) 映像化されたのを「一つの到達点」と思うようでは、作家としては生き残っていけないね。 アレは単なる通過点の一つに過ぎない。 名言である。 「生涯に一、自作がアニメ化されればいい」というのは甘えで、映像化された以降も増えた読者に対してを売り続け、売れ行きを伸ばせるor落とさない作家だけが物であるのは間違いない。 アニメ化されたいという野心を持ってライトノベル作家になるのはいいけ

    2005-10-06
    mizunotori
    mizunotori 2005/10/24
    アニメ化の意義は変わってきてますねぇ
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