1995年1月17日午前5時46分、淡路島の地下20kmの活断層を震源とする震度7(マグニチュード7.2)の地震が発生。神戸市を中心とする兵庫県南部から大阪西部にかけて甚大な被害をもたらした。神戸市といえば、全国の自治体に先駆けてインターネット上で行政・教育情報の発信を始め、マルチメディア文化都市構想を打ち出した土地柄。戦後最悪という今回の災害の中で、現地、そして日本のインターネット網はどのような対応を見せただろうか。 「インターネットマガジン」では今月から2回にわたり、インターネットを通じて見た、阪神大震災に直面した人々の活動を報告し、インターネットが緊急時の情報発信、連絡網の確保、そして今後の被災地の復興のためにどんな役割を果たすことができるのか、そして今後、何をすべきなのかを考えていくことにする。 阪神大震災では、水道、電気、ガスなどのライフラインへの被害に加え、電話回線も大きな被害