マツダは12月19日、横浜市の同社R&Dセンター横浜でロータリーエンジン(RE)を発電用に搭載した電気自動車(EV)の試作車を報道陣に初公開した。 エンジンで発電しながら航続距離を伸ばす「エクステンダーEV」と呼ばれるハイブリッド車(HV)の一種であり、同社が2012年からリース販売している「デミオEV」をベースに試作した。商品化の時期は未定としている。 静粛性が高くコンパクトなREの利点に着目し、排気量330ccの1ローターREを出力20kWの発電機と組み合わせた。システムはトランクの床下に収まり、トランクスペースを犠牲にしていない。走行用モーターやバッテリーはデミオEVをそのまま変更せずに使っている。 ガソリンタンクは9リットルで、満タン状態のシステム重量は約100kg。デミオEVの航続距離は200km(JC08モード)だが、エクステンダーシステムで約180km延長できるという。PT開