中国の利用者向けの中継サーバーがインターネットの不正接続に悪用された事件で、警視庁サイバー犯罪対策課が先月摘発した東京都内の業者2社のサーバーが、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアカウントの乗っ取り事案に使われたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。中継サーバーを経由すると発信元を隠せるため、同課は両社のサーバーがネットバンキングの不正送金など多数のサイバー犯罪に悪用されたとみている。 業者は豊島区の「サンテクノ」と台東区の「大光(だいこう)」。大光を経営する中国人の男(30)ら6人が10日、別容疑で再逮捕され、その捜査の過程でラインの乗っ取りに使われたことが判明した。 同課によると、乗っ取りは6月ごろから相次ぎ、10月までに約370件(被害総額約2800万円)が確認された。ラインのIDなどが利用者に無断で使われ、その知人らに「コンビニで電子マネーを買ってほしい」などとメ