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言葉に関するmmsuzukiのブックマーク (453)

  • 「大富豪が並んだトランプ就任式 『平等』実現のために必要なこと」東浩紀 | AERA dot. (アエラドット)

    東浩紀/批評家・作家。株式会社ゲンロン取締役 この記事の写真をすべて見る 批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 【写真特集】大物がズラリ!AERA表紙はこちら 1月20日にトランプ米大統領の就任式があった。マスク氏をはじめ大富豪がずらりと居並ぶ姿は、富と権力が赤裸々に結びつく現代社会の病理を象徴するものだった。 世界はかつてなく不平等になりつつある。そんななか哲学者のマイケル・サンデルと経済学者のトマ・ピケティが対談を出した。『平等について、いま話したいこと』(早川書房)というタイトルだ。 両者ともに分断が進む現状を憂慮しているが、理由については異なる診断を下す。ピケティは、問題は富の偏在にあり、再配分を強化すれば左派は大衆の信頼を取り戻すはずだと主張する。対してサンデルは、むしろ重要なのは大衆が尊厳を奪われ

    「大富豪が並んだトランプ就任式 『平等』実現のために必要なこと」東浩紀 | AERA dot. (アエラドット)
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2025/02/09
    “文学はまさにみな「同じ人間だ」という感覚を醸成する営みだ。平等は富の形式的な再分配だけでは実現しない。その前に心をつなぐことが必要なのである。”
  • AI翻訳が壊すもの、作り上げるもの

    生成AIとおれ、おれと生成AI おれは以前、Adobe Photoshopが搭載したAI機能について書いた。 2023年9月の話だ。 その翌年の2024年はどうだったか。さらに生成AIとともにあった。画像加工よりも、むしろ文章について多く使った。ちょっとしたキャッチコピーの千ノックとか、人間にはさせられないことを要求できる。 おれはべつに言葉や文章を苦手とする人間ではないつもりだ。だが、考えつくアイディアには限りがある。 べつにAIにすべてを委ねるわけではない。ただ、思いつかなかった単語があれば、それを使ってみる。発想は広がる。 仕事で言えば、コードを書かせたことが何回かある。生成AIが存在していないころは、それを書ける人に依頼したものだ。もちろん有料だ。しかし、「この依頼なら、生成AIに書かせることができるのでは?」と考えるようになった。とりあえず、依頼を受けたら、自分でやってみる、と

    AI翻訳が壊すもの、作り上げるもの
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2025/01/14
    “プアな人間同士が、この現世のプアな人間同士が、プアな方法でコミュニケーションできるのも悪くない。”
  • 大人と子どもの現実 |鳥羽和久

    「先生、もうこういう面談は最後ですよね。」 マナさんが急にそう思いつめたような顔で言ったので、私は 「うん、そうだけど」と答えつつも、彼女が何を言い出すかわからないような不安を感じました。 急に寒さが厳しくなった十月初旬のことです。 この日は、近くの私立の進学校に通う高3のマナさんの大学入試前最後の三者面談が行われていました。彼女は中1から6年間ずっと私たちの教室に通っていますから、お互い顔を突き合わせて話をするのはすっかり慣れっこです。 これまでの面談では、お母さんがひとりでマナさんの日ごろの生活について愚痴を言い続けるという展開が多く、その日も、初めからずっとお母さんの小言が続いていました。 「この子、家ではほんっとうに勉強しませんよ。私、いまだに見たことかないんです、この子が家で勉強している様子。」 「はあ? 見てないだけだし。お母さん寝るの早いから、そのあとやってるし。」 お母さん

    大人と子どもの現実 |鳥羽和久
  • 朴正煕の「維新」から半世紀後に「親衛クーデター」が起きるとは=韓国

    1952年抜粋改憲・1972年維新 歴史上2回起きた親衛クーデター かつて軍人大統領たちも計画していたが 政権内部の「反対」の声で立ち消え 先進国の大韓民国でどうしてクーデターが 1961年の5・16クーデターに成功した直後の朴正煕少将(中央)と彼を警護するパク・ジョンギュ少佐(左)、チャ・ジチョル大尉=ハンギョレ資料//ハンギョレ新聞社 「文明の衝突」で有名な米国の政治学者サミュエル・ハンティントンは、クーデターを3つに分類した。軍部が武力を動員して既存の政府を解散させ、新政府を構成する普通のクーデター(変革的クーデター)以外にも、権力者が自身の権力基盤を強化するために軍隊を動員して既存の統治体系を中断させる「親衛クーデター」、不当な権力に反発する大衆の抵抗を軍の武力で制圧する「反大衆クーデター」があるという説明だ。 不幸なことに、韓国現代史には3つのクーデターがすべて存在している。19

    朴正煕の「維新」から半世紀後に「親衛クーデター」が起きるとは=韓国
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    mmsuzuki 2024/12/10
    “いつどこでも、少数の不正は出現可能だ。重要なのは、『善意の多数』がこれにどう反応するかということだ”
  • 情報よりも即時の感情が優先「情動社会」どう生きる 歴史学者の答え | 毎日新聞

    いまは、人間の声はどこへもとどかない時代です。自分の声はどこへもとどかないのに、ひとの声ばかりきこえる時代です。(中略)とどくまえに、はやくも拡散している--。 遠い昔、シベリア抑留を経験した詩人・石原吉郎(1977年没)は、民主社会のありようを、そう見通していた。誰しも情報発信できる今、私たちはうつろな世を生きている。東京・四谷の上智大に佐藤卓己さん(64)を訪ねると、首をかしげて言った。「今、求められるのは--」。メディア史が専門の歴史家と膝をつき合わせた。 飛び交う憎悪の情動、日は… 「多くの文明史家が、農耕社会、工業社会の次に情報社会が到来すると信じてきました。もちろん、私もそう書いてきた。ところが脱工業化の後にやってきたのは、情報社会ではなく情動社会だったわけです」。蔵書がひしめく研究室。佐藤さんが、ゆっくり腕を組んだ。 X(ツイッター)やインスタグラムをはじめとしたネットワー

    情報よりも即時の感情が優先「情動社会」どう生きる 歴史学者の答え | 毎日新聞
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    mmsuzuki 2024/11/24
    “『情報』/そもそもは『敵情報告』の略語として明治時代に生まれた和製漢語です。敵の情勢を可能なかぎり把握するのが理想ですが、正確さを欠く場合もありますから、あらかじめ曖昧さや不正確さを内包”
  • 平和について、あるいは「考えないこと」の問題──『ゲンロン17』より|東浩紀

    2022年の2月24日、ロシアウクライナを全面侵攻し始めたとき、まず読んだのが経済学者のブランコ・ミラノヴィッチのブログだった[★1]。 ミラノヴィッチの名は、その前年に日でも話題になった『資主義だけ残った』という書籍で知っていた。彼はそののなかで、リベラリズムと権威主義の対立が話題になっているが、実際に起きているのは能力主義的資主義と権威主義的資主義というふたつの資主義モデルの競争であり、20世紀の共産主義の広がりもじつは後者成立の前段階でしかなかったという歴史観を披露している。新鮮で印象に残っていた。 とはいえ、ミラノヴィッチの著作で読んだのはその1冊だけで、熱心な読者というわけではなかった。それなのに彼のブログにまで辿りついてしまったのは、侵攻当日、戦争勃発で興奮したのか、ここぞとばかりに正義について語り始めた「国際政治学者」や「軍事評論家」たちのツイートにうんざりして

    平和について、あるいは「考えないこと」の問題──『ゲンロン17』より|東浩紀
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    mmsuzuki 2024/10/05
    “戦時において守るべきなのは、あるいは取り戻すべきなのは、反戦という名の戦いが延々と続く永久革命の世界ではない。銃を取る可能性なんて考えすらしなかった、あの平和ボケの日常のはずなのだ。”
  • 私的な体験が「証言」になる時 語ることで与えられる意味 安東量子:朝日新聞デジタル

    ■福島季評 安東量子さん 米国の西海岸ワシントン州にリッチランドという町がある。ここは、第2次世界大戦中の核開発拠点の一つ、ハンフォードサイトで働く人たちが居住するためにつくられた都市として知られてい…

    私的な体験が「証言」になる時 語ることで与えられる意味 安東量子:朝日新聞デジタル
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    mmsuzuki 2024/09/06
    “「記憶は責任だ」「なぜなら、記憶は語られることによって証言となり、個人の意識を超えて共同体の意識へと到達するからだ」”
  • 千葉雅也が語る、自己破壊としての勉強と痛みとの共存 「生きることは、プリミティブな刺激を快楽に変換すること」

    千葉雅也が語る、自己破壊としての勉強と痛みとの共存 「生きることは、プリミティブな刺激を快楽に変換すること」 痛みを享楽に変えるのが人間 ――『勉強の哲学』では、人間は基的にマゾである、痛みを享楽するものだという主張も重要で、これは千葉さんの小説『デッドライン』でも描かれていると思います。しかし、世の中的には痛みをどんどん取り除いて「快適」にしようとする動きばかりが加速しているように感じます。人間が来マゾであるなら、なぜ社会はそれを取り除く方向に流れるのでしょうか。 千葉:結局、痛みが嫌だからでしょう。二律背反で、痛みは享楽にできるけれど、それでも痛いのはやはり嫌なんです。先ほど話した自己破壊も要するに痛みですから、そういう無理なことをしたくない人も多いわけです。でも、痛みを減らそうとしても完全にゼロになることはない、だから少しでも痛みを快楽に変えようとする傾向が人間にはあります。 ―

    千葉雅也が語る、自己破壊としての勉強と痛みとの共存 「生きることは、プリミティブな刺激を快楽に変換すること」
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    mmsuzuki 2024/08/28
    “生物が生きていくということは、プリミティブな刺激を快楽に変換することなんです。痛みを減らそうとしても減らしきれないので、本当は痛みとは共存しないといけません。”
  • 東京でうずくまる | me and you little magazine & club

    早めに就寝して、真夜中にふと目覚める午前3時。映像作家の中村佑子さんにとってその時間は、日常の雑事や役割から解き放たれ、自分の中心と向き合う大切なひととき。そんな「午前3時」をテーマに、中村さんに日々のモノローグを綴っていただきます。母である属性を抱えながら生きる、ひとりの女性の折々の記録。ぜひお楽しみください。 昨夜のはげしい嵐で木々のほこりが綺麗に洗い流され、今朝の新緑は内側から喜びに溢れるように輝いている。 このところ私自身の調子が悪く、低迷が続いていた。いま、この同じ世界で人々が惨殺され続けている。水もべ物も毛布もなく、殺されるのを待つような絶望を生きる人がいるのに、世界はそれを止めることができない。そのことに毎秒自分も殺されているように感じる。それでも子どもたちにご飯をべさせ、おだやかな笑顔を向けていたいと、そのことだけに集中していた。 きっと戦地の親たちも同じことを心から願

    東京でうずくまる | me and you little magazine & club
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    mmsuzuki 2024/07/10
    “都市とは本来は人を許容し、受け止める場であるはずだ。公共的な場所というのは、匿名的な場所でもあって、自分の属性から自由になれる力がある。”
  • 「仕事を選ぶ人」は幸せになれない"残念な真実"

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    「仕事を選ぶ人」は幸せになれない"残念な真実"
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    mmsuzuki 2024/07/08
    “口がうまいやつじゃなくて、だまって、陰で、誠実に働くやつ。そういうのが、正社員からも一目置かれる/書くやつが、書けるようになる/〈仕事〉するやつが、〈仕事〉できるようになるんです。トートロジーです”
  • 苦手意識について考える|鳥羽和久

    大人のほとんどが、子供の頃できなかったことを、今もできないできないと胸に抱えながら生きている。(2024.7.3) 大人になって何度も「私は○○ができないな」「私は××が下手だ」と考えることがあるが、これらは多くが子供時代の苦手意識の反復で、人生はこういう反復に貫かれている。(2024.1.9) 人は日々変化していくし物事には様々な象面があるから、一度苦手だと思っても当は何度でも出会い直せる。しかし、相対的に形成された苦手意識がその人の身体を固まらせて出会い直すことを妨げていつまでも「苦手」は燻り続け、大人になっても「苦手」が身体を縛り続ける。 子供に「苦手だね」「できないね」と言わないでほしい。新年度のこの時期、そのせいで出会い直しができない子供がたくさんいる。(2024.4.16) 「運動神経が悪い」と言われている人の多くが、運動できないというより、その手前に神経症的な躓きがあるとい

    苦手意識について考える|鳥羽和久
  • 記事は感情に訴えるべきでないのか 米国で長年議論、ナラティブの力:朝日新聞

    「エモい記事」をめぐる議論が注目を集めています。一石を投じたのは、3月にRe:Ronから配信された社会学者・西田亮介さんの論考。ネット時代の新聞の役割とからめて、エピソード主体の「ナラティブで、エモ…

    記事は感情に訴えるべきでないのか 米国で長年議論、ナラティブの力:朝日新聞
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    mmsuzuki 2024/07/01
    “「文明の歴史は川であり、水面では兵士や政治家が戦い、投票用紙と血を流している。しかし、川のほとりでは、人々が子どもを育て、家を建て、科学的な発明をし、宇宙について考え、音楽や文学を書いている」”
  • 『生きてるってどういうこと?』 特設サイト | ことば:谷川俊太郎 絵:宮内ヨシオ | 光文社

    2025.1.28 『生きてるってどういうこと?』重版が決まりました。 2024.11.19 <追悼> 著者の谷川俊太郎さんが、2024年11月13日、92歳でお亡くなりになりました。 謹んでお悔やみ申し上げます。 2024.11.7 『生きてるってどういうこと?』重版が決まりました。 2024.11.7 絵・日プロジェクト「第5 回逢いたい誰かに贈る絵」に選出! 2024.09.13 大垣書店 京都店にて原画展スタート(2024年 10/11~10/16まで) 2024.07.09 『生きてるってどういうこと?』重版が決まりました。 2024.06.12 宮内ヨシオさんのサイン会開催のお知らせ(2024年6月22日開催)

    『生きてるってどういうこと?』 特設サイト | ことば:谷川俊太郎 絵:宮内ヨシオ | 光文社
  • 92歳の谷川俊太郎が、ここにきて思う「戦争」「絶望」「諦めた」こと…今や「何でもありだ」と思うようになっています(谷川 俊太郎,宮内 ヨシオ,高木 香織) @gendai_biz

    谷川俊太郎さん(以下、谷川):僕が育ったのは、小さなころから戦争が始まっていて、小学生から中学生にかけて東京が空襲されて焼け野原になっていた時代です。戦争のリアリティは、小さなころから知っていました。 だから、今、ウクライナロシア戦争をしていても、当たりまえのことのようにして見ちゃいますね。戦争は嫌なんだけれども、これは人間の運命というか、宿命みたいなもので、戦争はいくら未来になっても終わらないだろうという感じを持っています。 一種の諦めのようなものなんだけれども、そこにあるリアルな感じを持っていた方がいいんじゃないかと思います。人間はやっぱり争うからね、勝負ごとが好きでしょう? 年を取ったら、いろいろな事件が起こっても、もう平気になっちゃいましたね。 1931年に東京に生まれた谷川さんは、中学生の時に1945年の東京空襲を経験している。その後、母とともに京都に疎開し終戦を迎える。翌年

    92歳の谷川俊太郎が、ここにきて思う「戦争」「絶望」「諦めた」こと…今や「何でもありだ」と思うようになっています(谷川 俊太郎,宮内 ヨシオ,高木 香織) @gendai_biz
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    mmsuzuki 2024/06/22
    “ある程度の年齢になると、若い人とはまったく発想が変わるんですよ。諦めてもいい、絶望してもいい。そういったマイナスの価値が認められるようになる。言ってみればすごく自由になっているんです。”
  • SNSにおける教養は「人を殴るための棒」...民衆に殺される時代に「ジャーナリズムの未来」はあるのか?

    『アステイオン』1986年の創刊号から、初期の原稿をたどり「ああ、寄稿者の多くがご逝去されていて、当によかった」と思ってしまった。あの方々がいま生きていらしたら、誰か一人くらいは民衆に殺されていただろう。 普段、イエロー・ジャーナリズムで日銭を稼いで暮らしている私だが、たまに堅気の文も書く。ちょうど数日前に初稿をあげたのは、日の「弱者男性」に関する特集で、日人の3人に1人は、障害や貧困などに苦しめられる、弱者男性によって占められているという話であった。 つまり、男性の過半数は何らかのハンデを背負って生きているという推計である。そんな彼らが、当時の好景気に後押しされた教養主義にあふれる創刊号を目にしたら、革命の狼煙があがったやもしれぬ。 2号には袴田茂樹氏の「『知識人群島』ソ連」が掲載されており、そこにはロシアの民衆へ、同情的な言葉が並ぶ。 「『不足経済』の状況下では、商品や物的環境は

    SNSにおける教養は「人を殴るための棒」...民衆に殺される時代に「ジャーナリズムの未来」はあるのか?
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/06/12
    “『不足経済』の状況下では、商品や物的環境は即物的欲求充足のための『モノそのもの』として立ち現われざるを得ず、したがってモノと人間の関係はよりプラグマチックであってソフィスティケイトされる余地が少ない
  • 「これでよかったのか」 己の至らなさの自覚から開く、対話の可能性:朝日新聞デジタル

    ■福島季評 安東量子さん 半年前の欄掲載後に、一通の手紙が届いた。白地の紙に、いまどき珍しい鉛筆書きのメッセージ。差出人は、その時に書いた成田空港建設をめぐる闘争の当事者のお一人だった。「30年近い…

    「これでよかったのか」 己の至らなさの自覚から開く、対話の可能性:朝日新聞デジタル
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    mmsuzuki 2024/06/07
    “和解への道筋は、己の至らなさを自覚した時に初めて得られるものなのかもしれない。”
  • 6月号 ノンフィクションライター 石戸諭 Ishido Satoru 忘却に抗う――ヒントは迷走 | AERA dot. (アエラドット) | AERA dot. (アエラドット)

    書のなかで旧ジャニーズの問題を報じながら、「私達自身の報道姿勢が問われています」と語るキャスターやテレビ局の人間について、太田は「言葉の軽さ」を感じ取っている。問われていると語った人々のなかで、何人が自らの人脈を使い、率先して問題を取材して、責任を持って企画を作り上げて社会に問うたのか。もはや一連の問題は取り上げられることすら少なくなった。 旧統一教会問題にしても、太田の発言は正義感や責任感に駆られた人々から「無知」か「軽率」というレッテルで片づけられることが多かった。彼の発言は炎上騒動を招いたが、問題を真摯に、より深く位置付けていたのはレッテルを貼って満足したジャーナリストよりも太田の方だった。彼は「いるんだかいないんだか、あるんだかないんだかわからないもの」を信じること、つまり信仰によって発展してきた人類の歴史を考察し、人間にとって「信じる力」はどのような意味を持つのかを考えている。

    6月号 ノンフィクションライター 石戸諭 Ishido Satoru 忘却に抗う――ヒントは迷走 | AERA dot. (アエラドット) | AERA dot. (アエラドット)
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/06/04
    “相手と向き合い、揺らぎ、「こうした考えもある」と認め、変化することを太田は「親切心」と呼んでいる。「親切心」によって潔さからは遠のき、複雑な思考が始まり、やがて迷走が始まる。”
  • 言葉に自分を乗っ取られる|鳥羽和久

    あなた、言葉に自分を乗っ取られて嬉々としてるね。(2023/10/9) 世の中がポジティブな言葉で埋まっていくというのは、それだけ許容できる認識の幅が狭くなっているということだ。(2023/10/9) なぜ言葉を大切に扱うべきかといえば、言葉は現実をつくる力があるから…という肝要なことを国語の授業において学ぶ機会がないことを考えると、国語というより言葉の授業が必要だと感じる。ちなみに国語の授業ではなぜ「国」語なのかということすら教わらない。(2024/03/26) ⇒「言葉は現実をつくる力がある」についてはこちら (読むのに4・5分かかります) https://www.webchikuma.jp/articles/-/2607 中井久夫『私の日語雑記』に、子供はまず名(詞)から覚えていくのに対し、老人は名(詞)から忘れていきそれをつなぐネットワーク(文脈)の感覚は残り続けるという話がでて

    言葉に自分を乗っ取られる|鳥羽和久
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/05/24
    “解釈というのは怖ろしいもので、相手のどんな言葉や行動からも悪意を取り出すことができる/いじめに加担しないというのは、まずそのような悪意のある解釈に乗らないこと。”
  • (多事奏論)業の深さ 生きてんだから、目をそらさずに 近藤康太郎:朝日新聞デジタル

    大型連休とはいっさい関係なく、新緑の山奥棚田で、絶賛田起こし中である。「米は買ったほうが安い」と脱落する農家が近所でまた1軒出たが、わたしはやめない。意固地という病。 今年は愛読者に奪われて(Reラ…

    (多事奏論)業の深さ 生きてんだから、目をそらさずに 近藤康太郎:朝日新聞デジタル
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/05/13
    “ 生きてんだから、ずるしてんだ。わたしも、あなたも。”
  • 子供に「何のために勉強するの?」と聞かれて困った大人たちへ|勉強って何のため?|鳥羽和久

    福岡市の「唐人町寺子屋」の塾長で、日々、150名余りの小中高生たちと奮闘する鳥羽和久さん。同じ塾内では文芸・音楽イベントを開催したり、書籍や雑貨を隣の店で売るなど、地域で楽しめる空間がそこにあります。開校してから19年、子や親のリアルな悩みにも耳を傾け、学びの意味や今の生き方を模索した話題書(『親子の手帖』『おやときどきこども』)もある鳥羽先生にうかがいました。「勉強って何のため?」。子供に聞かれたら、現場の先生のありがたいお話をバシッと伝えようという安易な思いを込めて。しかしそれは思わぬかたちで自分に戻ってくることになりました。 *   *   * 「何のために勉強するの?」。ある日突然、子どもからそう尋ねられた大人は、ほとんどの場合、とっさに言葉を発することができず返答に窮(きゅう)するでしょう。そして、ひと呼吸置いた後に、なんとか子どもの疑問に大人らしい回答をしようと、「あなたの将来

    子供に「何のために勉強するの?」と聞かれて困った大人たちへ|勉強って何のため?|鳥羽和久