図(1) 震災と原発事故から間もなく5年となる。いまだ10万人近い県民が避難生活を送っている。避難先で体調を崩して亡くなる「震災関連死」は増え続け、県のまとめによると11日現在、2016人に上っている。1年前に比べ約130人増加した。 地震や津波による直接死の1604人に比べ、412人多い。死者数全体に占める割合は52.4%と半数を超えている。 本県と同様に地震や津波の被害が大きかった宮城県は920人で死者全体の8.7%(平成27年12月31日現在)、岩手県は458人で死者全体の8.9%(1月31日現在)となっており、本県が突出して高いことが分かる。 市町村別の関連死者数は【グラフ、表】の通り。南相馬市が485人で最も多い。浪江町380人、富岡町333人、双葉町136人と続く。原発事故による避難の長期化が被災者の身体と精神に大きな負担をもたらしている現状がうかがえる。 ■家族一緒「当たり前