新宿で個人タクシーに乗り込んだときのことである。確かに禁煙マークは掲げてあったが、くわえたパイプに火は点いていないので乗り込んだ。ところが、パイプをみるなり運転手は慌ててタオルを口にあて、タバコをやめて下さいという。火が点いていないことを告げても、口と鼻にタオルをあてたままである。嫌がらせの片手運転で、危険極まりない話である。 この運転手は、自ら運転する車からパイプの煙の数十倍、いや数千倍の排気ガスを出していることを知らないのだろうか。 滑稽なのは静岡市の話である。小学生がタバコの煙で喘息に罹ったと市に訴え(おそらく訴えたのは嫌煙派の母親だろう)市議会で路上禁煙を決議させた。もっと滑稽なのは、車で喫う場合は窓を閉めて煙りが外へ出ないようにしろ、というのである。車のマフラーにも蓋をしろ、と決議はしなかったようだ。 筆者は子どものころからの喘息持ちである。喘息の発作がよく出たのは、新宿区の自動