2006年のように発射から40秒で燃え尽きてしまえば技術改良の失敗であり、これも将軍様の権威にかかわる。まして、米国のオバマ新政権を挑発して対価を稼ごうとした思惑がはずれる。実験に立ち会っているというイランへのミサイル技術供与も危うい。 北朝鮮は93年に短距離のノドンを、98年にはテポドン1号を発射して飛距離を伸ばしてきた。北はそれ以来、一貫して米国本土に達するミサイルの研究開発と、核弾頭の搭載を目指してきた。 過去に、北が日本列島上空にミサイルを通過させても、日本海に7発連射しても、日米の報復を受けなかったから今回も遠慮なくやろうとした。北にとっての発射実験は、実入りよりリスクの方が大きくなければやめない。だが、麻生太郎首相が意外や「破壊命令」を出したから将軍様は仰天した。 それなのに、某官房副長官は愚かにも「ピストルの弾同士が当たるのは難しい」と足を引っ張った。敵対国に撃墜必至と思わせ