神奈川県の松沢知事が検討していた屋内に関する禁煙条例は、毎日新聞で「骨抜き」になったと報道されていたので、そうかと思っていたら、単に全面禁煙でない場所が少し残されたというだけの「虚報」だった。もちろんその記事自体が「残念」というニュアンスで書かれており、新聞はあたかも禁煙ファシストに乗っ取られたかのようだ。 近ごろ、行きつけというわけではないが、月に一度くらい行っていた近所のそば屋が禁煙になってしまった。私は別に、そばを食べる間くらい、我慢できないわけではない。あるいは、禁煙ファシズムの始まる前から禁煙だった場所なら我慢できるが、単に時勢に合わせて禁煙にしたというような場所へは、信念があるから行かない。けっこううまいそば屋だっただけに残念だ。四十歳以後の私の人生は、半ばは禁煙ファシズムに狂わされたようなものだ。仮に私ががんで死んでも、それはタバコのせいではなく、この戦いから来るストレスが原