ロシアのモバイルブロードバンド事業者ヨタ(Yota)が5月21日(現地時間)、これまで商用展開していたWiMAXに見切りを付け、LTEに転換すると発表した。同社はWiMAX事業者としては大手の1社であり、この方針変換は世界のWiMAX推進派にとって大きな逆風となる。 ヨタは、2008年から2010年2月までにWiMAX用基地局4500基以上を設置し(サービス提供は2009年6月)、現時点でモスクワ、サンクトペテルブルク、ウファ、ソチ、クラスノダールの5都市でWiMAXを展開中で、利用者数は35万50万に達していた模様。 同社はロシア国内180都市にWiMAXのサービスエリアを拡大する計画を打ち出していたほか、ニカラグア、ベラルーシ、ペルーなどで周波数を獲得し、試験サービスに着手するなど、ラテンアメリカ、CIS、アジアおよびアフリカを含む世界中で、Mobile WiMAXサービスの提供を目指