サブカルという言葉が定着してもう何年になるかわかりません。その昔、サブカルと呼ばれていたものも、今となってはとっくにメインカルチャーになっており、リリー・フランキーが100万部売れる世の中なわけです。 そんなご時世で、このタイトル。最初封を開けたときは、正直「まだサブカル?」という気持ちでした。 でも、ページを開けてみて、びっくり。そこには、まさにサブカルチャー(sub culture)が並んでいたのです。 いきなり、冒頭の特集が絵画というのが、もういきなりしびれます。というか、そこにはっきりとした、この本の決意表明があるわけです。 カルチャーと消費の境界線が見えにくくなって、早何年かわかりませんが、ここに並べられているのは、用意に消費されることを拒むサンプルばかりです。