Posted by :早尾貴紀 ハマスがパレスチナ議会の総選挙で圧勝して以来、イスラエルとアメリカが、パレスチナに対して、事実上の経済制裁を行なっています。イスラエルは、代理徴収をした税金のパレスチナ自治政府への引き渡しを拒否し、アメリカは自治政府に対する経済援助を停止し、昨年行なった経済援助の返還を求めています。ハマスが憲章の中で、イスラエルの存在を否定していることがその主たる理由です。 イスラエルとアメリカは、ハマスに対して、三つの条件を飲むように要求しています。過去の和平合意の遵守と武装解除とイスラエルの存在を否定している憲章の削除。うち、最初の二つは「長期停戦」という形で実質的な「受け入れ」を表明し、残る「イスラエルの存在の否定」が名目的には問題視されている形になります。もちろんこれについては、「和平合意の遵守」を認めた時点で事実上はイスラエルの存在を受け入れたに等しいだろうとか、