10.19とブライアント3連発の神話 近鉄バファローズは1949年に誕生し2004年に合併消滅した球団で、55年の球団史の中で4回のリーグ優勝の足跡を残しています。残念ながら陽の当たらない時代が大部分を占めていますが、わずかにスポットライトが当たった瞬間には野球の神が降臨した様なドラマが起こります。最後の優勝となった2001年の優勝決定試合でも、空前でありおそらく絶後になるであろう「代打逆転サヨナラ優勝決定満塁本塁打おつり無し」でフィナーレを飾っています。そんな近鉄が残したドラマの中でも最大最高のドラマが1988年の「10.19」であり、その後編ともいえる翌年のブライアント3連発です。まさに野球の神が演出脚本したとしか思えないドラマ、ドラマと言うよりは壮大な野球叙事詩とも言うべき足跡をたどってみたいと思います。 王者西武 叙事詩の舞台となる1980年代は、パ・リーグの覇権が阪急ブレーブスか